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【決算】県内物流3社増収増益 貨物取扱量、国内外で堅調

経済 神奈川新聞  2018年05月17日 02:00

 東証1部に上場する県内総合物流3社(日新、丸全昭和運輸、宇徳)の2018年3月期の連結決算は、すべての社が前期比で増収増益。日新と丸全昭和運輸は売上高と営業・経常・純利益でいずれも過去最高を更新した。宇徳も売上高で過去最高を更新。一部で原油高の影響を受けたものの、全般的に貨物の取扱量が増加。国内・海外ともに物流が堅調だったことを裏付ける形となった。

 日新は、売上高が7・8%増の2169億2400万円、営業利益が13・9%増の63億8900万円だった。国内は電子部品や自動車関連部品の輸送など全般的に好調。港湾運送事業では中国向けコンテナ取扱量が増加した。海外では中国で運賃上昇の影響があったものの、東南アジア諸国連合(ASEAN)域内を中心に自動車、二輪車関連貨物が活発な荷動きを見せた。旅行事業でも業務渡航やインバウンド(訪日外国人客)の取り扱いが拡大した。

 丸全昭和運輸は売上高が5・6%増の1106億8500万円、営業利益が9・7%増の60億9100万円。貨物自動車運送事業においてステンレス、精密機器、モーター関連製品の取り扱いが増加。港湾運送事業で半導体設備の輸出取り扱いや中東向けプラント案件の取り扱いが伸長した。住宅資材の新規「3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)」事業も好調だったほか、工事収入で国内の工場移設などの受注が増加したことも全体の利益を押し上げた。

 宇徳は売上高が9・5%増の558億7千万円、営業利益が10・4%増の32億1500万円。建機の出荷が伸長したほか、アジア貨物を中心にコンテナの取り扱いが増加するなど港湾事業が全体的に好調だった。プラント・物流事業ではジャパンエキスプレスから物流関連事業を譲り受け、貨物の取扱量が増加。交通量が多い場所での施工が可能な技術力を生かし、橋梁(きょうりょう)などの工事も堅調に推移した。

 19年3月期は売上高を日新が2・3%増の2220億円、丸全昭和運輸が3・9%増の1150億円、宇徳が3・5%増の578億円と予想。営業利益は日新が0・2%増の64億円、丸全昭和運輸が6・7%増の65億円、宇徳が9・8%減の29億円とした。

 日新は自動車関連物流強化の一環として5月10日にマレーシアで新倉庫の営業を開始。国内外での施設の増強でコスト競争力の向上を目指す。丸全昭和運輸も国内外で物流施設の建設を進めるほか、トラックドライバーへの厚待遇を維持し、高品質のサービスを提供することで売り上げの拡大を狙う。宇徳は人件費増を見込むが、建機などが引き続き好調を維持すると予測。また、倉庫の利益率向上に向けた営業活動に注力していくという。


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