植松聖被告の死刑判決を受け、黒岩祐治知事は16日、「極刑が下ったことは重い。被告に対する怒りが消えることはない。19人の命を奪った事実は許しがたい」と述べた。県庁で記者団に語った。
知事は、裁判で被告が差別的な考えを主張し続けたことに対し、「遺族から直接声を受けても全く考えを変えなかったことは残念。社会全体がそういう考え方は間違っていると確認することが大事だ」とした。その上で「ともに生きる社会かながわ憲章」の普及などを通じ、「事件の風化を防ぐことに全力を挙げたい」と改めて決意を示した。
相模原市の本村賢太郎市長も、「事件を風化させることなく、『共にささえあい生きる社会』の実現に向けて取り組む」とのコメントを発表した。