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「活発化前の状態には戻っていない」 箱根山火山ガス調査

社会 神奈川新聞  2018年05月12日 02:00

大涌谷で火山ガスを採取する東海大のメンバー(同大理学部大場武研究室提供)
大涌谷で火山ガスを採取する東海大のメンバー(同大理学部大場武研究室提供)

 箱根山(箱根町)の大涌谷で11日、東海大の大場武教授が火山ガスの定点観測を行い、「火山活動は落ち着いているものの、低下傾向ではない」との見解を示した。火山活動が活発化してから今月で3年が経過したが、「以前のような状態にはまだ戻っていない」と判断している。

 大場教授は大涌谷と周辺の噴気地帯で定期的に火山ガスを採取。その成分比から活動の活発度を見極めているが、ガスの状況は「4月の前回調査時とほとんど変わっていない」とした。

 気象庁が10日に発表した4月の活動概況によると、大涌谷の火口などから噴出する蒸気は高さ約300メートルに達しており、噴気活動は依然として活発。火山性地震は少なく、特段の地殻変動も見られないが、「噴気や火山ガスに引き続き注意を」と呼び掛けている。

 5段階の噴火警戒レベルは最低の1(活火山であることに留意)が継続。周辺の山などに通じる自然研究路の一帯はガスの濃度が高いため立ち入りが禁じられており、再開に向けたシェルターの整備が進められている。


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