茅ケ崎市は2020年度、同市堤に整備する市歴史文化交流館(仮称)の建設に着手する。周辺の遺跡や重要建造物とも連携して、茅ケ崎の自然や歴史、文化を気軽に学べる博物館として22年中の開館を目指す。
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交流館は広さ約6600平方メートルの敷地内に建てられ、鉄骨一部2階建て総面積約2千平方メートル。東側半分を収蔵庫とし、西側半分に展示室や市民交流スペースを設ける。敷地内には広場や26台収容の駐車場も整備する。20年度一般会計当初予算に整備事業費約10億8千万円を計上。夏ごろから本格的工事に入る。
市内には1971年に開館した市文化資料館(同市中海岸)があり、資料の調査・研究や収集・保存、展示、ワークショップなどを展開してきた。しかし、老朽化やスペースの問題から、これらの機能を移転・拡充する形で交流館を整備することになった。
2017年2月に整備基本計画を策定し、17年度から設計や施工に向けた準備を進めてきた。現在の文化資料館は移転整備後、解体・売却される。
建設予定地の周辺には、国の指定史跡である下寺尾官衙(かんが)遺跡群や下寺尾西方遺跡がある。これらの出土品などを紹介することで、遺跡への関心・理解を深めたいとしている。今後、愛称を募集する予定だ。