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〈時代の正体〉「夢にも願う統一」在日1世が歌に思い込め

時代の正体 神奈川新聞  2018年05月09日 11:01

平和への一歩を喜び踊りながら歌うハルモニたち=川崎市川崎区の桜本保育園
平和への一歩を喜び踊りながら歌うハルモニたち=川崎市川崎区の桜本保育園

時代の正体取材班=石橋 学】南北首脳会談の開催を喜び、朝鮮半島の統一を願う小さな「コンサート」が7日、川崎市川崎区で開かれた。歌うのは在日コリアン1世のハルモニ(おばあさん)たち。民族の苦難を味わってきたからこそ抱く平和への思いが、哀切な旋律とともに静かに響いた。

 在日集住地区である同区桜本で毎週火曜に開かれる「トラヂの会」。高齢となった1世が集い「アリラン」などの民謡や食事を楽しむ。笑いの絶えない会がこの日は少し違った。

 〈声が枯れるほど呼んでみても/返事がない私の兄弟よ/帰っておいで釜山港へ〉

 恋人との別れの歌として知られる「釜山港へ帰れ」。原曲は朝鮮戦争で生き別れた家族の悲しみを歌う。「他郷暮らし」「故郷の春」などの歌謡曲に涙ながらに望郷を重ね、「私たちの願い」を手をつないで唱和した。

 〈夢にも願いは統一〉

 日本の植民地支配で追われるように海を渡ったハルモニたち。苦難の人生に分断が影を落とし続けてもいた。

 朝鮮戦争の砲火を生き延びた黄(ファン)徳子(トッチャ)さん(77)は兄が北朝鮮で暮らす。「もう死んでしまったかもしれない。霊だけでもお母さんの墓に連れていってあげたい

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