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世界に届け平和の思い 絵画「横浜キッズゲルニカ」大使館寄贈へ

話題 神奈川新聞  2018年05月07日 10:07

飛鳥2の出港時に横浜キッズゲルニカを披露した制作メンバー=3月25日、大さん橋
飛鳥2の出港時に横浜キッズゲルニカを披露した制作メンバー=3月25日、大さん橋

 子どもたちが横浜から平和への思いを込めて描いた絵画「横浜キッズゲルニカ」が完成し、ウクライナ大使館に寄贈されることになった。原爆や原発事故で放射能の被害を受けた広島、長崎、福島、そしてチェルノブイリのあるウクライナが連携してアートの力で平和の尊さを伝える国際的なプロジェクト「キッズゲルニカ」の一環。8月9日の「長崎原爆の日」に合わせて長崎市内で各国の作品が展示される予定で、子どもたちは横浜の作品も選出されることを期待している。

 キッズゲルニカは1995年に始まり、世界各国の子どもたちが参加。画家パブロ・ピカソがスペイン内戦でのゲルニカ爆撃(1937年)に抗議して制作した「ゲルニカ」と同じ大きさ(縦3・5メートル、横7・8メートル)のキャンバスに戦争の悲惨さや平和の大切さを絵画で伝える。

 横浜では、客船や港を通じた地域活性化に取り組むNPO法人「港の風IN THE OFF-ING」(沖眞由美理事長)が昨年6月に初めて参加。世界の子どもたちのための国際奉仕団体「横浜キワニスクラブ」が協力し、関東学院中学・高校の生徒や米国からホームステイをしている高校生が加った。

 子どもたちは平和の意味について話し合いながら絵画を制作。5枚の葉をくわえて横浜港を飛ぶカモメを平和のシンボルに、横浜ベイブリッジや、横浜を母港とする客船「飛鳥2」などを色彩豊かに描き込み、今年3月に完成した。

 飛鳥2が世界一周クルーズに出港した3月25日には、横浜市中区の横浜港大さん橋国際客船ターミナルの屋上に展示。出港時に飛鳥2の船内アナウンスで紹介され、多くの乗客が作品に見入った。今後は制作時の後援が縁でウクライナ大使館に寄贈される予定だ。

 制作に携わった子どもたちと飛鳥2の出港を見送った沖さんは「日本の海の玄関口、横浜港から夢や平和そして愛を世界に向けて発信できたことは意義深い」と話し、横浜キッズゲルニカが世界中の人々に観賞されることを楽しみにしている。


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