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箱根・大涌谷火山活動活発化3年 シェルター設置工事、ガス検知器を携行

社会 神奈川新聞  2018年05月01日 09:18

作業員らが携行している火山ガスの検知器
作業員らが携行している火山ガスの検知器

 黄色い山肌、白く枯れた草木-。閉鎖が続く箱根山・大涌谷の自然研究路は、所々に火山ガスの影響が垣間見える。噴気孔も近いため、シェルターの設置工事は作業員の安全対策に細心の注意を払いながら行われている。

 4月19日、箱根町の許可を得て取材した設置現場では、建設会社の作業員ら11人が工事を進めていた。いずれもヘルメットを着け、現場監督らが常に火山ガスの検知器を携行。濃度が上昇すると警報音が鳴り、工事は中断されることになっているが、「これまでガスの影響で作業を中断したことはなく、体調不良者も出ていない」(現場監督)という。

 整備されるシェルターは鉄筋コンクリート製。地形的な制約などから重機は入れないが、作業は順調に進んでいるという。この日は3カ所でコンクリートを流し込むための型枠造りなどが行われた。

 自然研究路の近くには、白っぽいアセビやササが茂る。「もともとは青かったが、火山ガスの影響で枯れた」(県自然環境保全センター箱根出張所所長)という。

 県環境科学センターなどのこれまでの調査では、火山ガスの濃度は上昇する時期と低下時期を周期的に繰り返している。調査研究部長は「風の向きや強さの影響もあり、明確な低下傾向は認められない」との見方を示す。気象庁は「地震活動は低調で、顕著な地殻変動は観測されていない」としつつ、「大涌谷の火口域では噴気活動が活発な所がある」との見解。噴気や火山ガスに引き続き注意するよう呼び掛けている。


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