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箱根・大涌谷火山活動活発化3年 全面再開へ安全対策が本格化

社会 神奈川新聞  2018年05月01日 09:15

細心の注意を払いながら作業が進むシェルター設置工事の現場=4月19日、箱根町の大涌谷
細心の注意を払いながら作業が進むシェルター設置工事の現場=4月19日、箱根町の大涌谷

 火山ガスの影響で立ち入り規制が続く箱根山・大涌谷(箱根町)の自然研究路で、突発的な噴火時に観光客らが逃げ込めるシェルターの整備が進んでいる。研究路閉鎖のきっかけとなった火山活動の活発化から3年。ガス濃度は依然として高く、規制解除の時期はなお見通せないが、大涌谷の全面再開に備えた安全対策が本格化している。

 名物「黒たまご」の蒸し場があり、特有の植物が自生する自然研究路は総延長約700メートル。2015年6月の小規模噴火で火口などが形成された一帯より標高が高く、周辺の山へ通じるハイキングコースもあるが、二酸化硫黄(SO2)などの濃度が今も高い。このため、火山活動の沈静化を受けて箱根ロープウェイ大涌谷駅前の集客施設などが営業を再開した16年7月以降も、閉鎖されたままだ。

 県自然環境保全課によると、これまで未整備だったシェルターは計7カ所に新設予定。このうち3カ所は今年3月に着工し、7月中の完成を目指して作業が進められている。8月以降に4カ所の設置と研究路の再整備に着手。19年度に設置予定の誘導看板についての検討も進めるという。

 並行する形で箱根ロープウェイも大涌谷駅舎の拡張工事に入り、避難スペースを広げる。町などは今後、避難誘導マニュアルの見直しを進め、ガス濃度が低下し大涌谷が全面再開する際の対応を強化する方針だ。

 箱根山では15年4月下旬に火山性地震が急増。5月に入り自然研究路が閉鎖された後、噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられ、大涌谷の立ち入りが全面的に禁じられた。小噴火後に3(入山規制)となった警戒レベルは同年11月から最低の1(活火山であることに留意)が続いている。


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