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小田原・御用米曲輪のクスノキ 葉の変色、落葉など異変

話題 神奈川新聞  2018年04月22日 09:58

落葉したり、葉が茶色に変色したクスノキ(小田原市提供)
落葉したり、葉が茶色に変色したクスノキ(小田原市提供)

 史跡整備が進められている小田原城跡「御用米(ごようまい)曲輪(ぐるわ)」(小田原市城内)で、北東土塁上に植栽されたクスノキの一部に、葉の変色や落葉などの異変が見つかった。伐採した樹木の根を処理するために切り株に注入した薬剤が影響した可能性が高く、市は樹勢を回復させるための対策に乗り出している。

 市文化財課によると、北東土塁上には元々、樹高20メートルほどのクスノキが計37本あった。市街地や隣接する学校との遮へい効果がある一方、根による遺構の破壊や土塁への荷重などのマイナス面も併せ持っていた。

 そこで市は、「史跡と緑の共生」を実現するため、2013年6月に植栽管理の実施計画を策定し、同年11月に8本を伐採。ことし2月には新たに13本を伐採し、根を枯らせるための薬剤を切り株に注入した。

 今月4日になって、残った16本のうち9本で、葉が茶色に変色し、落葉しているのに、職員が気付いた。うち2本が全体的に、2本が部分的に状態が悪いという。

 13日に樹木医が診断したところ、切り株の根が隣接するクスノキの根と地中で癒着しており、根を伝い、薬剤が影響を与えたと推定されるとの見解だった。そこで市は、9本に液体肥料を散布するほか、状態の悪い4本は枯れ枝を剪定(せんてい)し、樹幹を保護するための専用のテープを巻くなどの対策を講じた。

 市は10年度から、御用米曲輪の史跡整備を開始。戦国時代の庭園遺構や江戸時代の蔵跡などが出土しており、市は戦国期と江戸期の複合的な整備を進める考えだ。


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