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教室に行こう
県立厚木西高校(厚木市森の里青山)

教室に行こう 神奈川新聞  2018年04月16日 14:21

利用しやすい施設に 
「案内表示を大きく」「各階に表示付けたら」


校舎内を歩き、みんなが利用しやすいデザインを考える
校舎内を歩き、みんなが利用しやすいデザインを考える

 「いまここ、何階だっけ?」「ここは何棟?」

 県立厚木西高校1年生がユニバーサルデザインについて学んだ情報科「社会と情報」の授業で、校内調査を行った時に生徒から漏れた言葉である。これは障がいの有無や性別、人種などにかかわらず利用しやすい施設や環境をデザインする授業だ。

 新入生にとって校舎はまるで迷路であり、教室の場所を覚えることから学校生活が始まる。この授業では、全ての1年生が「校舎の分かりづらいところ」について調べた。

 「もっと見やすい案内板があればいいのに」「表示を大きく」「各階に表示を付ける」


生徒らの意見で実現した校内表示
生徒らの意見で実現した校内表示

 課題やアイデアが生徒たちから続々と上がる。こうした意見は「校内ユニバーサルデザイン化アイデアコンペ」に提案され、まとめられた。使いやすい学校を作ろう-そんな思いは、ついに新しい各階表示=図=や階段表示の実現に結びついた。

 同校は2016年、障がいのある生徒とない生徒が共に学ぶインクルーシブ教育実践推進校に指定された。共生社会に向けて、まず大切なのが校内のユニバーサルデザイン化だった。施設に限らない。例えば生徒が集中して授業を受けられるようにするため、黒板の周囲に何も掲示しないようにして視覚刺激を少なくする試みもある。この活動を同校では「フロントゼロ」と呼び、毎月初めには各教室で確認を行っている。

 ある生徒はこう言う。「入学した時、私には話す人もいませんでした。1年たったら、たくさんの人に声を掛けられたりして多くの友だちができました」
「誰かが困っている時、声を掛けたり、気にしたり、相手の立場に立って考えることが大切だと分かりました」

 同校の取り組みは、校内の環境づくりにとどまらない。「心のユニバーサルデザイン化」にもつながっている。


さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート

神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/


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