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大学生、マップで町工場紹介 川崎・高津

話題 神奈川新聞  2018年04月09日 12:26

「高津区ものづくり企業MAP」を作製した専修大学遠山ゼミの学生(高津区提供)
「高津区ものづくり企業MAP」を作製した専修大学遠山ゼミの学生(高津区提供)

 川崎市高津区に数多い、優れた技術を持つ中小企業の町工場の活躍を伝える「高津区ものづくり企業MAP(マップ)」が完成した。専修大学経済学部(生田校舎=同市多摩区東三田)の学生が工場を取材し計31社を取り上げた。隣接する住宅と町工場の相互理解を進め「住工共生のまち」につなげるのが狙い。

 高津区には久地・宇奈根などの準工業地域があり、製造業事業所が733カ所と市内では川崎区に次いで多い。増加する新住民とのコミュニケーションは緊密とはいえず、町工場の実情を知ってもらおうとマップづくりを思い立った。

 同学部で中小製造業を研究する遠山浩教授(55)のゼミ、一般社団法人川崎北工業会など工業団体で構成する「高津ものまちづくり会」が企業を選定。2、3年のゼミ生約30人が経営者にインタビューするなどしてまとめた。

 遠山教授は「新住民が工場にマイナスイメージを抱かないよう、普段の研究成果を還元したかった。学生の取材で経営者が、自らの優れた点に気付いてくれたのも成果」と話す。

 マップでは「発明家・発明企業」として各分野で有名な7社を掲載。耳の不自由な人向けの携帯型音声拡聴器を開発した伊吹電子、足の不自由な人が気軽に車を運転できる「ハンドコントロール」を開発したニコ・ドライブなどを、工場内や開発に取り組む場面の写真付きで紹介した。


MAPで紹介された携帯型音声拡聴器を開発した伊吹電子(高津区提供)
MAPで紹介された携帯型音声拡聴器を開発した伊吹電子(高津区提供)

 技術力のある企業をはじめとした31社の所在地を、地図上で一目で分かるように工夫し「身近な町工場」を示した。またプラスチック製品の製造工程で、各工場が分業する様子も工程表で分かりやすく説明した。

 マップは1万5千部を発行。同区内の小学校5年生全員に配布するほか、区役所などで無料配布している。問い合わせは、同区企画課電話044(861)3135。


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