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高松国際ピアノコンクール
若手の祭典堂々頂点 昭和音大古海さんが日本人初快挙

カルチャー 神奈川新聞  2018年04月05日 13:28

高松国際ピアノコンクールで日本人で初めて優勝した古海さん=3月24日、サンポートホール高松(C)BANAZO
高松国際ピアノコンクールで日本人で初めて優勝した古海さん=3月24日、サンポートホール高松(C)BANAZO

 3月下旬に高松市内で開催された国内外の若手ピアニストが競う4年に1度の「第4回高松国際ピアノコンクール」で、昭和音楽大学(川崎市麻生区)3年の古海(ふるみ)行子(やすこ)さん(20)が日本人で初めて頂点に立った。「うれしい気持ちはもちろんあるけれど、責任感もありますね」。その一歩一歩の積み重ねが、未来を照らすことを知っている。

 同月14日から始まったコンクールは9カ国の男女41人が参加。3次にわたる審査を突破した5人が、24日の本選で瀬戸フィルハーモニー交響楽団と共演。リストのピアノ協奏曲で栄冠を勝ち取った。

 同コンクールに向け、8時間以上の練習漬けの日々を過ごしていたという古海さんは、「弾き終えて、全ステージ楽しかった。高松はお客さんが受け入れてくれて、温かい感じがしました」。高松市内の商店街では懸垂幕やフラッグなどでコンクールを盛り上げるなど、長期滞在でも居心地の良さを感じていたという。

 6歳から鍵盤を弾いた。相模原市立東林中学時代から、音楽家の育成を目的とする昭和音大付属ピアノアートアカデミーで研さんを積んでいる。県立海老名高校3年時には、ポーランドでの「ショパン国際ピアノコンクール」に出場し、大きな刺激も受けた。「世界のピアニストの演奏を聴いて、心から感動した。音楽は素晴らしいなって」。昨年6月のかながわ音楽コンクール・ピアノ部門でも2位に輝くなど、順調にキャリアを重ねてきた。

 優勝の副賞として、国内外のオーケストラとの共演やリサイタルの権利も贈られた。「高松の1位として緊張感がありますね」と穏やかな表情を引き締める。

 将来の夢を問われると、迷わずにこう答えた。「クラシック音楽が今後ずっと残っていってほしい。絵画とは違って、楽譜から音は鳴らない。伝承なので、演奏者に委ねられている。自分が弾いたり、教えたりしながら。もっといいものをつくっていきたい」。若き音楽家は音を紡いでいく。


将来の夢を笑顔で語った古海さん=昭和音楽大
将来の夢を笑顔で語った古海さん=昭和音楽大

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