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首都圏上空、広がる不安 オスプレイ配備へ 事故「もう人ごとでない」

社会 神奈川新聞  2018年04月05日 02:00

 米空軍の輸送機CV22オスプレイ5機が4日、横浜市神奈川区の米軍施設「横浜ノースドック」に陸揚げされた。計画通り、夏ごろに横田基地(東京都)に正式配備されれば、人口密集地の首都圏上空での飛行が恒常化する可能性があるだけに、市民からは安全面への不安や配備を疑問視する声が上がった。

 「こんな所に(オスプレイが)来ているの?」

 穏やかな午後の日差しに包まれた山下公園(同市中区)。海を挟んで望む巨大な輸送船の影にオスプレイが陸揚げされたと知り、同市旭区の主婦(57)は驚きの声を上げた。

 オスプレイが沖縄に配備されているのはニュースで知っていたが、「どこか遠い世界の話だと思っていた」。トラブルが多いと聞いた記憶もあり、「こんな繁華街の上を飛んで本当に大丈夫なのか」。横浜・みなとみらい21(MM21)地区の高層ビル群を見やり、つぶやいた。

 同市神奈川区の会社員の男性(36)はノースドック近くの護岸で釣りを楽しむ。普段、警備されているのを目にする程度で米軍施設と意識することはなかったが、「騒音だけでなく、事故も心配。今後も頻繁に続くのか。とにかくよく分からないのが気持ち悪い」。

 子ども向け絵画教室を開いている同区の女性(77)が最も心配しているのは安全面だ。「絶対に墜落しない保障はない。子どもたちに何かあったら…」と表情を曇らせる。「配備に賛成の人がどれだけいるのか。本当に平和の役に立つのか」と首をかしげた。

 「すぐ近くで事故が起こりうる。もう人ごとではない」。

そう話すのは、同市中区を拠点に観光業を営む男性(55)。首都圏上空を飛行する光景は好ましいとは思わない。だが、日本人は平和慣れしているとも感じる。「基地の在り方や米国との関係を考える契機にしなければならないのでは」と投げ掛ける。

 同市内で反戦・平和運動に取り組む吉沢てい子さん(68)は「(陸揚げされたことに)憤りと不安で胸がいっぱい」と語気を強める。「ノースドックは横浜港の一等地。早期に返還するべきだし、本来の平和利用を進めるべきだ」と力を込めた。

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