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着物ドールリウム、フランスで紹介へ 和の人形と花の融合

話題 | 神奈川新聞 | 2020年2月28日(金) 05:00

自ら考案した「着物ドールリウム」をフランスで披露する星野さん=横浜市青葉区
自ら考案した「着物ドールリウム」をフランスで披露する星野さん=横浜市青葉区

 和紙や折り紙を素材にした和の人形と、花の装飾を融合させた「着物ドールリウム」を考案したフラワーデザイナーの星野久美さん(50)=横浜市青葉区=が、フランスで日本文化を紹介するイベントに招かれ、自身と生徒の作品約500点を披露する。現地で日本の“新たな伝統”を紹介し、帰国後は東京五輪・パラリンピック開催をにらみ、訪日外国人や日本人への周知にも力を入れる考えだ。

 星野さんは花に次ぐ素材として2017年ごろから、和紙や折り紙を使った「着物ドール」という人形を作り始めた。さらにその後、特殊な油を入れたガラス瓶に草花を封入して飾るハーバリウムを組み合わせ、「着物ドールリウム」を生み出した。会員制交流サイト(SNS)でPRすると、自分も習いたいという人が相次ぎ、星野さんは「短期間で国内に200人ほどの生徒ができた」と話す。

 フランスでの作品展示は、同国中部のトゥールで28日から3月1日まで開かれる「ジャパン トゥールフェスティバル2020」で、日本の伝統文化部門の一つとして紹介される。発端は、同フェスで剣舞を披露する日本人がSNSで星野さんの作品を見つけ、フランスの主催者に推薦したこと。星野さんは「フランス大使館やユネスコ(国際連合教育科学文化機関)のパリ本部で花の装飾を手掛けた経歴があり、すぐに話がまとまった」とし、「SNSがなければ実現しなかった縁」と“出合い”を喜ぶ。


ハーバリウム(左)に和紙の着物人形をかぶせて完成
ハーバリウム(左)に和紙の着物人形をかぶせて完成

 当地では工夫を凝らした星野さんの力作と、25都道府県の生徒70人の作品も展示する。「美濃和紙、えぞ和紙、西陣織など生徒が地元の素材で作ったご当地ドールも見どころ」という。星野さんは会場に常駐し、来場者に作品を解説する予定で、「まずは手にとってもらい、日本の伝統素材による新しい作品を楽しんでほしい」と意気込む。

 帰国後は東京五輪・パラリンピック開催の7月以降に、「私が生まれ育った横浜で展示の機会を設け、訪日外国人や日本人に『着物ドールリウム』の存在を広く知らせたい」と次の目標も見据えている。

 詳細は星野さんのホームページで確認できる。

 
 

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