新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、政府が全国的なスポーツ・文化的イベントの延期や中止を要請したことを受け、川崎市は26日、市主催イベントの対応方針を決定した。濃厚接触のリスクが高いものは原則として延期または中止にするとした。
同日、福田紀彦市長が市の対策本部会議の本部長名で各区局に通達した。市危機管理室によると、自粛の対象期間は27日~3月15日までの18日間。同期間に市が主催するイベントや会議は数百ある。
方針では、屋内で複数の人が密着したり、会食したりするイベントは原則として延期か中止とする。屋外イベントでも会食などを伴う場合は同様に自粛する。
一方で卒業式や卒園式、資格試験、外部委員会など市の行政活動上、特に重要な催しや会議については、感染症対策を十分に行うことを条件に実施する。
また、市は感染リスクを減らす措置として、来月実施予定だった職員の時差出勤を今月25日から前倒しして始めた。通常は午前8時半からの始業時間を、午前7時半~10時の間にずらし、混雑時間帯の電車やバスの利用を避ける。1週間当たり3回までに制限する規定も当面は適用せず、制度の利用を促す。