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時代の正体 差別のないまちへ
多様性への賛歌響く 桜本でふれあいフェスタ

時代の正体 | 神奈川新聞 | 2020年2月26日(水) 10:30

 在日コリアン集住地区の川崎市川崎区桜本で23日、韓国・朝鮮の文化を発表する「ふれあいフェスタ」が今年も催された。地域の多文化交流施設「市ふれあい館」の講座やサークルのメンバーが、1年間の活動の成果を市立さくら小学校で披露した。在日コリアンの虐殺宣言に爆破予告と卑劣なヘイトクライム(差別に基づく犯罪)の標的にされる同館だが、人々が響かせた多様性の賛歌には分断の企てをはね返す確かな力強さがあった。


「チャンゴクラブ」の小学1~6年生が披露したプンムルノリ=23日、川崎市川崎区の市立さくら小学校
「チャンゴクラブ」の小学1~6年生が披露したプンムルノリ=23日、川崎市川崎区の市立さくら小学校

 最高齢93歳という在日1世のハルモニ(おばあさん)たちが韓国の歌謡曲「年がなんなのよ!恋は止まらない」を張りのある声で歌い上げ、太鼓の「チャンゴ」や鐘の「ケンガリ」を手に小学生のグループが豊作祈願の民族芸能「プンムルノリ」を勇壮に舞う。

 晴れの姿を収めようと最前列でスマートフォンをかざす保護者の姿がほほえましい。日本人がいて、在日コリアンがいて、ペルーやベトナムにルーツを持つ子がいて、障害のある子がいる。駆け付けた同校の教員たちが「『先生、見に来て』と誘われて」「6年生は最後だからちゃんと見届けないと」と相好を崩せば、6年生の井上優菜さんの母菜穗子さん(44)は「今年は楽器の演奏だけでなく踊りまで。四つの演目をやり切った」とダウン症のまな娘の成長ぶりに目を細めた。

「違いは豊かさ」

 
 

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