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「大人でも決められないことが」 防災教育の成果を共有

社会 神奈川新聞  2020年02月23日 08:00

台風の経験を踏まえ、防災を学んだ成果を発表する鎌倉市立山崎小学校の児童ら=横浜市神奈川区
台風の経験を踏まえ、防災を学んだ成果を発表する鎌倉市立山崎小学校の児童ら=横浜市神奈川区

 防災教育に取り組んだ県内の学校や団体が事例を共有するフォーラムが22日、横浜市神奈川区であった。避難所の実態などを学んだ成果を児童や教諭らが報告し、災害時に身の安全を守るため自ら考えて行動することが大切と訴えた。

 鎌倉市立山崎小学校は避難所が開設された昨秋の台風15号、19号を踏まえ、防災の学習を重ねた6年生が発表した。避難所について詳しく知るため、地元の運営委員への聞き取りやカードを使ったゲームを行ったとし、「大人でも決められないことがある」「ペットの課題が多い」などと指摘した。

 友田哲雄教諭は「子どもたちが避難所で自分の役割を見つけ、行動できるようになってほしい」と今後への期待を語った。


避難所体験などの活動について発表する大和市少年消防団のメンバー=横浜市神奈川区
避難所体験などの活動について発表する大和市少年消防団のメンバー=横浜市神奈川区

 小中学生約200人が入団している大和市少年消防団は消防本部での避難所体験を実施。運営面の課題を学び、「お年寄りや赤ちゃんもいる。いろんな世代の声も取り入れた避難所運営が必要」などと訴えた。

 横浜市立戸塚高校は市の指定避難所ではないが、災害の状況によって住民を受け入れることもあると想定し、昨夏に避難所運営のゲームを実施した。藤宮学副校長は「地域にとっては避難所に指定されているかどうかは関係ない」と問題提起し、高校の教員も意識を高める必要性を強調した。

 文部科学省の森本晋也安全教育調査官は、東日本大震災以前に岩手県釜石市の中学校で防災教育を担当した経験を基に講演。「子どもが主体的に取り組んだ学習は印象に残る。防災教育を教科横断的に行うと、生徒たちが関心を持つきっかけが広がる」と実践のヒントを助言した。

 フォーラムは、認定NPO法人かながわ311ネットワークが主催した。


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