綾瀬市は2020年度、少年消防クラブを発足させる方針を決めた。小学3~6年生が対象で、20年度当初予算案に関連費を計上する。
高齢化の進展などで、消防団員を確保するのが難しくなる中、市は地域防災の将来の担い手にもなり得る人材の育成に取り組む。
市消防本部によると、初年度は20人を募集する予定。災害発生時に自ら考え、行動する力を身に付けてもらうため、火災予防や防災に関する知識や技能を教える研修や実技訓練を実施する。
少年消防クラブ(団)は隣接する大和、海老名両市で発足。出身者がその後、消防職員になったり、消防団に加入したりする事例もあるという。
市の消防団充足率は昨年4月時点で94・5%。過去10年で初めて100%を割り込んだ。市は昨年12月に関連条例を改正し、任用要件を緩和するなど団員確保策を強化している。