1. ホーム
  2. 話題
  3. 討論会やSNS活用 子どもの貧困対策会議が提案書

討論会やSNS活用 子どもの貧困対策会議が提案書

話題 神奈川新聞  2018年03月23日 14:25

黒岩知事に提案書を手渡す(左から)金澤さん、矢部さん=県庁
黒岩知事に提案書を手渡す(左から)金澤さん、矢部さん=県庁

 子どもの貧困が社会問題化する中で県が2016年度に設置した「かながわ子どもの貧困対策会議」が、2年間の活動の集大成として提案書をまとめた。高校生や大学生の意見も取り入れた内容で、22日、県庁で黒岩祐治知事に提出した。

 同会議は有識者や子どもの支援を担う福祉、教育関係者などで構成。ひとり親家庭へのアンケートや、児童相談所、市町村、自立支援施設などの職員約2千人を対象に意識調査を行う一方、高校生や大学生らでつくる子ども部会を設置し、当事者の声を吸い上げてきた。

 提案書は全国に先駆けた取り組み。「貧困は個人の努力では解消できない」といった子どもたちの意見を反映し、幅広く周知を図るため定期的なフォーラムの開催を提言した。このほか、高校中退防止に向けた会員制交流サイト(SNS)の活用や、スクールキャリアカウンセラーの配置拡大による自立支援などが盛り込まれた。

 この日は、同会議の副座長で、座間市の児童養護施設成光学園の矢部雅文園長と、県立田奈高校の金澤信之教諭が県庁を訪れ、黒岩知事と意見を交わした。

 矢部園長は「実態は自分たちの想像をはるかに超えたところにあった。今、課題に直面している一人一人を発見し、次につなげる仕組みをつくりたい」と強調。金澤教諭は県内で1400人が高校を中退している現状に触れ「福祉や労働につなげて自立させる。生徒を支援していく中身が詰まっている」と話した。

 知事は「子どもたちの声から始まっていることが画期的。具体の作業を進めていきたい」と述べた。


シェアする