早期再開厳しく
看護師が新型コロナウイルスに感染し、外来診療を休診している相模原中央病院(相模原市中央区)で、感染の恐れを理由に、関連病院から非常勤医師の派遣を停止されたことが18日、分かった。公表後、託児所から受け入れを断られた子育て中の看護師や、「(院内に)納品したくない」と連絡してくる業者もいたという。市保健所は同日、相模原中央病院に勤務する医師、看護師、スタッフ、入院患者の計69人はいずれも陰性だったと公表。だが、同病院は「医師不足などで、早期再開は難しい」と頭を抱えている。
県と相模原市は17日、同病院に勤務する40代の女性看護師の感染を発表。国内で初めて死亡した80代の女性を担当していた。その後、「感染の恐れがある」との理由から、関連病院が医師10人以上の派遣を取りやめた。
相模原中央病院によると、現在は常勤医と看護師が入院患者約120人とかかりつけ患者に対応。事務担当者は「『感染しているかもしれない』との不安を抱えながら、みんな頑張っている」と説明し、関連病院の判断に「苦しい状況で支援が必要なことは、同じ医療関係者なら理解できるはずなのに」と憤る。
感染に対する過剰にも思える懸念は、それだけにとどまらない。