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やまゆり園 事件考 公判から
怒りと悲しみ交錯 死刑求刑に遺族ら「十字架背負う」

社会 神奈川新聞  2020年02月18日 05:00

横浜地裁
横浜地裁

 17日に横浜地裁で行われた津久井やまゆり園事件の公判で、検察側は殺人などの罪に問われた元職員植松聖被告(30)に死刑を求刑した。「命の価値に優劣はない」─。意見陳述に立った遺族や被害者の代理人弁護士が口々に怒りや悲しみをぶつけると、遺族らが座る遮蔽(しゃへい)された傍聴席からすすり泣く声が漏れた。

 「すっきりした。遺族の気持ちを全て代弁してくれた。これで一区切りついたかな」。閉廷後、甲Eさん=当時(60)=と呼ばれる姉を亡くした男性(61)は穏やかな表情で話した。

 12日の意見陳述で死刑判決を求めた。望み通りの極刑が求刑されたのに、被告の表情を直視できなかった。「若者に死刑を求めた。その十字架は一生背負わなくてはならない」

 事件後の3年半余りは「暗いトンネルの中にいるような気持ち」だった。世の中の出来事に少しずつ目を向けられるようになったのはごく最近だ。いまも事件の話に触れれば、心は揺さぶられ、ふさぎ込む。毎日がその繰り返しという。

 来月16日に予定されている判決を機に被告に望むことは何か。「判決を受け入れるのか、まだ生きたいと控訴するのか、しっかり考えてもらいたい。ただ、それだけ」

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