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3・11東日本大震災9年
被災地の変遷、作品に 恵比寿映像祭、2作家が共同制作

話題 | 神奈川新聞 | 2020年2月17日(月) 14:00

東日本大震災をテーマに作品を共同制作した(左から)瀬尾夏美さん、小森はるかさん=東京都目黒区
東日本大震災をテーマに作品を共同制作した(左から)瀬尾夏美さん、小森はるかさん=東京都目黒区

 東京都写真美術館(東京都目黒区)を中心に「第12回恵比寿映像祭」が開かれている。「時間を想像する」をテーマに、17の国と地域から95人の作家が73作品を出展。六つの新作の中には、東日本大震災をきっかけに岩手県陸前高田市に一時移り住んだ映像作家の小森はるかさん(30)と画家で作家の瀬尾夏美さん(31)が共同制作した作品も並ぶ。23日まで。

 2人が手掛けた「≪二重のまち/交代地のうたを編む≫─民話の誕生に立ち会う」は、映像、絵画、文章で構成。震災翌年の2012年から3年間、陸前高田市に移住し、現在は仙台市に拠点を移した2人が「陸前高田市と全国をつなごう」と企画した。


宮城県陸前高田市で被災した畳店などに泊まり込み、対話を重ねた4人が心の変化を語っている=東京都目黒区
宮城県陸前高田市で被災した畳店などに泊まり込み、対話を重ねた4人が心の変化を語っている=東京都目黒区

 ベースとなったのは、31年の同市を舞台に瀬尾さんが執筆した物語「二重のまち」。変化するまちで生きていくことをテーマにしており、物語に触れた16歳から24歳までの男女4人が約2週間、「震災を語りたい」と現地に泊まり込み、その様子を小森さんが撮影した。小森さんは「誰かに手渡すため、町を歩き、眺めた4人の声の変化に流れた時間を感じてほしい」と話す。

 2人の作品は18日午後6時半と23日午前11時半から、同美術館1Fホールで上映。前売り550円、当日1100円。映像祭の詳細はホームページで。問い合わせは、東京都写真美術館電話03(3280)0099。

 
 

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