
2016年に泉署地域課の男性巡査=当時(25)=が署内で拳銃自殺したのは、精神的に追い詰められた状態だったにもかかわらず、拳銃を所持する業務に漫然と就かせた同署の対応に安全配慮義務違反があったためとして、秋田県に住む両親が12日、神奈川県に約5500万円の損害賠償を求めて横浜地裁に提訴した。
訴えによると、自殺したのは男性巡査。男性巡査は15年10月以降、上司らから暴言や暴行などのパワーハラスメントを継続的に受け、16年3月にはうつ病に罹患(りかん)した。同月6日には職務のミスを理由に、先輩から「おまえとは組みたくない」「みんなから嫌われている」と言われ、母親にその様子を取り乱しながら電話で報告した。
男性巡査は同7~11日に勤務を休み