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【震災7年】進まぬ復興、進む風化 横浜、原発避難巡り弁護士講演

社会 神奈川新聞  2018年03月11日 02:00

避難者の現状などについて語った福島原発被害者支援かながわ弁護団事務局長の黒澤さん=横浜市神奈川区のかながわ県民センター
避難者の現状などについて語った福島原発被害者支援かながわ弁護団事務局長の黒澤さん=横浜市神奈川区のかながわ県民センター

 東日本大震災の避難者の現状を知ってもらおうと、福島原発被害者支援かながわ弁護団事務局長で弁護士の黒澤知弘さん(42)らが10日、横浜市神奈川区のかながわ県民センターで講演した。NPO法人「かながわ避難者と共にあゆむ会」の主催。黒澤さんは約20人を前に「風化は進むが、生活再建は進んでいない。被害者に寄り添った支援と、現状を伝える活動が重要だ」と訴えた。

 講演会で黒澤さんは、避難者の損害賠償が途上であるにもかからわず、公的支援が次々に打ち切られていると説明。「避難者の心への負荷は依然として高い。十分な生活資金、落ち着いて住める場所といった生活再建の前提がない」と語った。

 また、県内への避難者らが国と東電に損害賠償を求めた福島原発かながわ訴訟に触れ、「全国各地の判決で、東電と国の法的責任が認められつつあるのは評価していい。課題は被害実態に見合う損害の完全賠償だ」と述べた。

 原告団団長の村田弘さん(75)は「7年たったが、光が見えない。(政府は)避難指示を解除し、健康被害を否定しているが、被害実態を過少に抑え込み、風化させようとする力が働いている気がする」と語った。

 講演会は市民活動フェアの参加企画として実施。同フェアは11日、地域防災活動をテーマにしたシンポジウムや被災地で支援活動を行う若者たちの報告会を行う。


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