1. ホーム
  2. 社会
  3. 解任不当と県提訴へ 県立病院機構元理事長

県立がんセンター医師退職問題
解任不当と県提訴へ 県立病院機構元理事長

社会 神奈川新聞  2018年03月10日 11:19

解任通知を手に黒岩知事らに対する怒りをあらわにする土屋氏=9日午前、県庁
解任通知を手に黒岩知事らに対する怒りをあらわにする土屋氏=9日午前、県庁

 県立がんセンターの医師退職問題に絡み、黒岩祐治知事に県立病院機構の理事長を解任された土屋了介氏は9日、処分取り消しを求めて横浜地裁に提訴すると明らかにした。土屋氏は「法令違反はなく、県民への安全な医療提供を心掛けており、なんらやましいことはない」と強調、県を相手取り1週間後にも訴えを起こすとしている。

 土屋氏はまた、解任までの過程で副知事が機構幹部に解任請求を指示したことは明白と主張。名誉を傷つけられたとし、中島正信、首藤健治両副知事をはじめ、機構の副理事長ら計6人を同地裁に訴える考えを表明した。重粒子線治療の「責任医師」だった女性医師に対しても、「公的名称の詐称は間違いない」として刑事告発する意向を示した。

 県庁で会見した土屋氏は、「知事と病院長は女性医師が無資格と認識しながら、重粒子線治療の責任医師と認めていた。県民への裏切りで、患者を危険な状況に追い込んだ。処分されるべきは知事らである」と指摘。また「地方独立行政法人法に違反し、一般指揮権を行使したことは全国に波及する問題」とし、知事らが意図的に解任できる前例を認めることはできないと語気を強めた。

 理事長解任は7日付。知事は理由について、独断による病院長更迭で混乱を招くなど「公共性の高い病院機構の理事長の任に適さない言動があった」などと説明。副理事長2人と機構傘下の病院長ら4人は2月5日、連名で土屋氏の解任を求める緊急声明を知事に提出していた。


シェアする