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里山の姿残したい 子どもたちが植樹

話題 神奈川新聞  2018年03月07日 02:00

里山の急斜面で若木を植樹する東柿生小学校の6年生=川崎市麻生区早野
里山の急斜面で若木を植樹する東柿生小学校の6年生=川崎市麻生区早野

 川崎市の早野聖地公園(同市麻生区早野)の里山で6日、近くの市立東柿生小学校(同区王禅寺東)の6年生約70人が卒業記念の植樹を行った。森林の若返りに向けて活動する地元ボランティアが協力。炭焼き用の間伐材を伐採した急斜面にコナラ、クヌギの若木約50本を植え、貴重な里山が将来も今の姿をとどめるよう願った。

 公園の一部約5・5ヘクタールの雑木林では、県内や都内の企業OBらでつくる「早野聖地公園里山ボランティア」約80人が、下草刈りや間伐で荒廃防止に努めている。「早野庵」と名付けた窯で毎年1、2月、間伐材を使った炭焼きを行い、森林更新を手助けする。

 会長の小泉清さん(69)=同区上麻生=は「江戸時代は黒川炭の名産地だった里山で、間伐、炭焼き、植樹の循環を再現し、薪炭林という地域の文化を次世代に引き継ぎたい」と活動の狙いを話す。

 小泉さんら会員は同校6年生の授業で、里山や昔の農家の暮らし、ボランティアの思いを伝えてきた。児童たちは2月24日に麻生市民館で開かれた「里山フォーラムin麻生」で学習成果を発表した。

 1年間の学習のまとめとしてこの日、里山を訪れた児童は、3人一組でスコップを手に若木を1本ずつ丁寧に植えた。参加した藤本清雅さん(12)は「植えた木が大きくなり、伐採されて炭になることが楽しみ」と話していた。

 今年の炭焼きは、1月6日から2月7日まで計6回行われ、合計約1・5トンの炭を生産した。炭は区内の青少年施設のバーベキューや、多摩区から幸区までを流れる全長約32キロの二ケ領用水の浄化に使用される。

 同ボランティアは今年4月で設立20周年。19年前に会員が初めて植えた若木は高さ7~8メートルに育ち間伐時期を迎えた。間伐材は炭の材料のほか、会のシイタケ栽培にも活用されている。


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