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〈時代の正体〉大好きな学校に通えた 北綱島支援校で卒業祝う会

時代の正体 神奈川新聞  2018年03月06日 02:00

卒業を控え、在校生らに祝福される高等部3年の穴瀬育海さん(右)と母の純子さん=5日、北綱島特別支援学校
卒業を控え、在校生らに祝福される高等部3年の穴瀬育海さん(右)と母の純子さん=5日、北綱島特別支援学校

 【時代の正体取材班=成田 洋樹】学校の存続を巡って曲折をたどった横浜市立北綱島特別支援学校(港北区)で5日、小学部から高等部までの卒業生18人の門出を祝う会が開かれた。卒業式を前に同校PTAが主催する恒例行事で、在校生や教職員、保護者らが参加し、思い出を分かち合った。

 卒業生は小学部4人、中学部10人、高等部4人。入学からの日々の様子を収めたスライドがスクリーンに映し出され、保護者らが思い出を次々と披露した。

 小学部6年の吉田桃さん(12)は重い心臓病を抱え、医療的ケアが欠かせない。就学前には一時的に心停止するなど命の瀬戸際を経験。入学後も入院や在宅療養でほとんど通えない時期があった。


吉田桃さん(左)の小学部6年間の思い出を語る母の恵子さん=5日、北綱島特別支援学校
吉田桃さん(左)の小学部6年間の思い出を語る母の恵子さん=5日、北綱島特別支援学校

 鶴見区から車で送迎している母の恵子さん(40)は、親子ともに体力的に楽ではない通学のことを考えると卒業を控えて感慨もひとしおだ。「娘は何事でもみんなと一緒に取り組むのが大好き。通い続けることができたことこそ一番の思い出」と振り返り、「中学部の修学旅行はディズニーシー。まだ行ったことがないので楽しみ」と新生活への期待を膨らませていた。


吉田桃さんの日常の一コマ。卒業を祝う会のスクリーンに映し出されたスライドは、教職員が編集した
吉田桃さんの日常の一コマ。卒業を祝う会のスクリーンに映し出されたスライドは、教職員が編集した

 中学部3年の福田麗香さん(15)には重度の重複障害があり、たんの吸引や胃ろうなどの医療的ケアが必要だ。日々のケアを担う母の美智代さん(51)は緑内障のため両目の視野の一部が欠けている。心配した両親が九州から自宅近くに転居し、日々の車での登下校を支えてくれている。

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