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下流は田植えまでに完了
諏訪森下に水到達 台風影響で取水止まる・相模川

政治行政 神奈川新聞  2018年03月05日 10:50

川の中央に堤を造り、流れが途絶えていた右岸側にも水を導いた相模川。前方中央が諏訪森下
川の中央に堤を造り、流れが途絶えていた右岸側にも水を導いた相模川。前方中央が諏訪森下

 昨年10月の台風21号の影響で水の流れが変わり、一部の農業用水取水口に水が来なくなっていた相模川で上流側の工事が進み、2月28日に諏訪森下取水口(相模原市緑区大島)まで水が到達。用水路の先にある水田13・3ヘクタールに5月、水を引けるようになった。もう1カ所、下流側で水が来なくなっている清水下取水口(同市中央区田名)では今月から工事が始まり、田植え時期には間に合うという。

 諏訪森下は相模川の中にある巨大な中州。本来は右岸側が本流で、取水口も中州の本流に面して設けられている。だが、台風21号により上流の城山ダムから多量の水が放流される状態が長く続いて流れが変わり、本流側に水が全く流れなくなってしまった。

 取水口などは地権者らでつくる諏訪森下用水組合(大貫正志組合長)が管理するが、今回は地域の農業が営めなくなる危機に対処するため、相模原市が工事を発注。2月19日からの工事で、中州から上流側に400メートルほど堤を川の中央部に延ばし、上流からの水を右岸側に導くようにした。諏訪森下取水口周辺でも、たまった石を取り除く工事を行い28日、取水口まで水が到達した。

 大貫組合長は「台風21号では10月19日から27日まで9日間も1秒当たり2千立方メートルを超える水が流れ続けたことで、流れが変わったのではないか」と推察する。「私が組合三役を務めるようになって7年目だが、本流に水が来なくなったのは初めて。水が取水口まで来たのでひと安心した」と胸をなで下ろした様子。

 一方、下流の清水下取水口では、県県央地域県政総合センターが工事を発注。今月から着工しており、田植え時期までには間に合わせるという。


水が届いた諏訪森下の取水口(手前の格子の部分)
水が届いた諏訪森下の取水口(手前の格子の部分)

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