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衛生研、川崎・殿町で始動 開発支援へ安全性研究

話題 神奈川新聞  2018年03月03日 11:15

殿町に移転した国立医薬品食品衛生研究所
殿町に移転した国立医薬品食品衛生研究所

 「国立医薬品食品衛生研究所」(衛生研)が東京都世田谷区から殿町国際戦略拠点キングスカイフロント(川崎区殿町3丁目)に移転し、本格的に活動を始めた。医薬品や医療機器の製品化を目指す際に、品質や安全性を評価する科学的な試験法や指標を策定する中核機関で、研究機関が集積する殿町地区のイノベーション支援やエリア価値の向上も期待されている。

 衛生研が担うのは「レギュラトリーサイエンス」と呼ばれる分野。新たな技術や製品を正しく評価する試験法を開発し、基準や規制を設けるためのデータ作成なども行う。革新的なバイオ医薬品や再生技術、ナノ医薬品などが人に安全に使われるためには欠かせない研究だ。

 同研究所は医薬品試験機関として1874(明治7)年に設置された国内最古の国立試験研究機関。世田谷区の研究所が老朽化し移転先を探していた時に川崎市の誘致活動を受け、2012年に進出を決めた。

 新研究所は4階建てで延べ床面積約3万1600平方メートル。研究員約170人をはじめ、非常勤職員ら総勢約500人が従事。医薬品や再生医療などの安全性や有効性の評価法の開発、実験動物などを用いて化学物質の影響を研究する部門などに分かれている。

 各研究室は次世代シークエンサーなど最先端の試験機器を備え、ナノサイズ(1ナノメートル=100万分の1ミリ)の化学物質を空気中に拡散し実験動物への影響を調べる「ナノマテリアル吸入暴露装置」など国内唯一の機器もある。

 2日に行われた開所式では、川西徹所長が「ライフサイエンスの研究開発拠点として発展する殿町地区は最適地。国民生活の安全確保に加え、医療製品の開発支援に向けたレギュラトリーサイエンス研究を大きく展開し国際的な拠点に発展させたい」とあいさつ。来賓には和泉洋人首相補佐官や黒岩祐治知事、福田紀彦市長らも駆けつけた。


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