サッカーJ1湘南ベルマーレのホームタウンとなっている県内20市町のうち、9市9町の市議・町議らを集めた「議員サミット」が4日夜、平塚市内のホテルで開かれた。将来的にホームタウンの各市町が連携するための議員連盟結成に向け機運を高めた。
サミットは湘南地方市議会議長会の主催で、超党派の市議・町議計約80人が参加。ベルマーレの真壁潔会長や水谷尚人社長がクラブによる地域貢献の取り組みについて講演した。
2001年に始めたベルマーレのコーチが巡回する体育の授業は、延べ約2500校24万人を指導。選手が小学校で授業する「ベルせん」も12年からスタートした。平塚市の小学生を対象に試合を無料観戦できる「ドリームパスポート」も導入している。
真壁会長は「欧州では多くのサッカーチームが総合型スポーツクラブ。ハード面でもソフト面でも市民がすぐにスポーツできる環境が整っている」と強調。その上で「Jリーグも地域に密着し、欧州のようなスポーツ大国を目指している」と地域連携の重要性を訴えた。
発起人の片倉章博平塚市議会議長は「ホームタウンの議会全体が一体となって、ベルマーレをまちづくりの糧として利用してもらいたい」と議連結成を呼び掛けた。