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やまゆり園 事件考
呼吸器の子(上) 父と入浴 広がる笑顔

社会 神奈川新聞  2020年02月09日 10:00

 重度の障害があり、人工呼吸器を付けて暮らす男児の介護のために、父親は働き盛りの39歳で仕事を辞めた。働いて家計を担う母親と女児2人の生活も支える主夫になって10カ月余り。言葉での意思疎通ができない愛息と共に生きる日々を追った。


父の土屋義生さんと一緒に入浴し、表情豊かに笑顔を浮かべた荘真君=1月22日、横浜市
父の土屋義生さんと一緒に入浴し、表情豊かに笑顔を浮かべた荘真君=1月22日、横浜市

 横浜市在住の土屋義生さん(40)の朝は、ベッドで寝たきり状態の長男荘真君(6)のおむつ交換から始まる。たんの吸引などの医療的ケアも欠かせない。次は「朝食」介護だ。のみ込む力がほとんどない荘真君は1日に4回、鼻の穴に入れた管を通じて栄養を取る。5人家族。小学3年生の長女由真さん(9)、保育園に通う次女真維さん(4)の朝食準備は、母真澄さん(39)の役割だ。

 母子3人が慌ただしく自宅を出ると、荘真君と義生さんだけになった。

 「シュー、シュー」。

 静まり返った部屋に、呼吸器の音が響く。呼吸器とつながったチューブを通じて送り込まれる酸素は、気管を切開して喉元に開けた穴から肺に届く。

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