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「走る交番」県警整備へ 交番の大規模再編を受け治安確保

社会 神奈川新聞  2020年02月09日 06:00

 県警は2020年度に交番機能を備えた車両が機動的に巡回する「アクティブ交番」の整備を進める。大規模な交番の統合再編に着手するのに合わせ、統合エリアの治安水準を確保するのが狙い。県の20年度当初予算案に関連費4830万円を計上した。


アクティブ交番のイメージ
アクティブ交番のイメージ

 県警による大規模な交番再編は初めて。29年度までの10年間で現在の470カ所から400カ所程度に統合する計画だ。20年度は12カ所を統合予定で、ワゴンタイプの車両12台を購入し、統合エリアに投入する。

 県警は昨秋から統合対象の交番周辺で住民説明会を行った。交番がなくなることで、防犯面の不安や被害相談などの利便性低下を懸念する声が寄せられたという。

 こうした点を払拭するため、どこにアクティブ交番を駐留させるかは、住民の意向を聞いて決めることを想定。例えば、朝夕の登下校時は通学路で児童生徒の見守り活動をし、日替わりで駅前や町内会館、ショッピングセンター前へ│。事件・事故の発生時は現場にも急行する。臨機応変な運用で、拠点機能と機動性を兼ね備えた新たな交番スタイルを追求する。

 車両は伸縮式のひさしを備え、風雨や日差しを気にせず各種相談や届け出の受理、防犯啓発などを行える。

 県内の交番は原則、3人以上の組を3組編成し、交代で24時間勤務をするが、人員を確保できずに出動時は「空き交番」となるケースもある。築30年を経過した交番も全体の4割強に上る。交番の集約と「動く交番」の導入は、各交番の複数勤務体制を確立し、交番総数の抑制で施設の建て替えなどの持続性を担保する目的がある。

 県警地域総務課は「安全・安心のよりどころである交番に対する住民の期待は大きいと認識している。アクティブ交番を効果的に運用して住民ニーズに沿った機動的な警戒活動を実現したい」としている。


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