新型コロナウイルスの集団感染が発生しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」。船内で待機を余儀なくされている乗客乗員を励ます投稿が、会員制交流サイト(SNS)のツイッターに相次いでいる。感染が拡大する中、応援コメントや、船室内で退屈しないアイデアも次々と寄せられ、支援の動きが広がりをみせる。
「#がんばれダイヤモンドプリンセス」のハッシュタグ(検索の目印)が付けられた投稿は、船の絵クリエーター「PUNIP cruises」(プニップ・クルーズ)さんが4日に始めた。
米大手客船「ロイヤル・カリビアン・インターナショナル」や「太平洋フェリー」の公式アカウントがハッシュタグを付けて投稿するなど、応援の声が続々上がっている。一般の人々も投稿。閉ざされた船内で少しでもリラックスできるよう、FMヨコハマが乗員乗客向けにリクエストを募っており、視聴を促すアドバイスなども寄せられている。
PUNIPさんは横浜港振興協会が発行する広報誌「よこはま港」の表紙絵を手掛けるなど、横浜港ゆかりの船への思い入れが深い。7日には客室係への感謝をつづった。
〈自分が感染している恐怖と戦い、時には叱(しか)られ、家族にも会えず、最低限の給料で乗客の為(ため)に必死に働いてます。どうか彼らにチップを弾んでください、そして労(ねぎら)いの言葉をかけてあげてください〉
船内待機が長期化している乗客へのエールも続く。8日もハッシュタグを付けた投稿が相次ぎ、「体力的にも精神的に大変な時期かと思いますが、下船までどうか乗り切ってください」などと激励の言葉が並んだ。