1. ホーム
  2. 経済
  3. 無人運転車活用の交通サービス 20年代早期実用化へ

日産・DeNA、3月に横浜で実証
無人運転車活用の交通サービス 20年代早期実用化へ

経済 神奈川新聞  2018年02月24日 11:06

無人運転車両を使った新交通サービス「イージーライド」を説明した日産の西川社長(左)とDeNAの守安社長=日産グローバル本社
無人運転車両を使った新交通サービス「イージーライド」を説明した日産の西川社長(左)とDeNAの守安社長=日産グローバル本社

 日産自動車(横浜市西区)とディー・エヌ・エー(東京都、DeNA)は3月5日から2週間、横浜・みなとみらい21(MM21)地区で、開発中の無人運転車両を活用した交通サービス「Easy Ride(イージーライド)」の初の実証実験を行う。日産グローバル本社で23日、事業説明を行った日産の西川(さいかわ)廣人社長とDeNAの守安功社長は「これまでにない新しい交通サービスとして世の中に大きなインパクトを与える事業になる」などと強調した。

 イージーライドは、スマートフォンの専用アプリで目的地の設定から配車予約、支払いまでを行い、無人運転車両が目的地まで連れていく今までにない交通サービス。単なる移動だけでなく、お薦めスポットや最新のイベントなどの情報を車載したタブレット端末で提供する。2020年代早期の実用化を目指す。

 車両は、日産が電気自動車(EV)リーフをベースに開発。複数のセンサーやカメラやレーダーを搭載して360度周囲の状況を検知し、車に搭載されたコンピューターがハンドルやブレーキを制御する仕組み。

 実証実験は3月5~18日に実施。完全無人運転ではないものの、全長約4・5キロのルートに4つの乗降地を設定し、一般モニター300人が参加する予定。走行中の車両の位置や状態をリアルタイムで把握する遠隔管制のテストも行う。

まるで人間、走行スムーズ


 まるで、昔の映画で見た「未来の車」だ-。無人運転車両を活用した新たな交通サービス「Easy Ride(イージーライド)」の実証実験を体験した。

 この日は、横浜駅近くの日産自動車グローバル本社前で、スマホに向かって「ハンバーガーが食べたい」と音声入力し、横浜・みなとみらい21(MM21)地区の飲食店を目的地として設定。指定した時間になると無人運転の車が、静かに到着した。


スマートフォンで配車し、やってきた自動運転車
スマートフォンで配車し、やってきた自動運転車


 スマホで車の鍵を開けると乗車でき、シートベルトを締めると運転スタート。車寄せから車道に出る際に一般車が何台も前を横切ったが、無人運転車は安全確認を十分行っていた。通行する車が途切れたときに車道に出る的確な判断とスムーズな走行は、まるで人間が運転しているように感じた。

 ちなみに無人運転中、運転席に日産の担当者が座り、不測の事態があればハンドルやブレーキ操作が可能な姿勢を取っていた。

 移動中の車内では、設置されたタブレット端末に横浜美術館などのお薦めスポットの情報を紹介。近くの飲食店のお得なクーポンがあることも知らされ、希望すれば自分のスマホに送信してもらうこともできる。


車内に設置されたタブレット端末には周辺のお薦めスポットなどが表示される
車内に設置されたタブレット端末には周辺のお薦めスポットなどが表示される


 将来的には「子どもが喜びそうなスイーツが欲しい」「海の方にドライブしたい」といった要望に応えるサービス提供を目指すという。

 旅行など見知らぬ土地を観光するのに便利というだけでなく、乗っているだけでわくわくする乗り物だった。


シェアする