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再生エネルギー「先陣切る」
EVごみ収集車発進 川崎市本格導入へ予算

社会 神奈川新聞  2018年02月24日 10:58

実証実験で使用されたEVごみ収集車と電池ステーション。ラッピングなどのデザインも変更する予定(川崎市提供)
実証実験で使用されたEVごみ収集車と電池ステーション。ラッピングなどのデザインも変更する予定(川崎市提供)

 川崎市は2018年度から全国で初めて、電気自動車(EV)のごみ収集車を本格的に街中で走らせる。18年度一般会計当初予算案に車両購入などの関連費約7160万円を計上した。環境対策の強化などを理由に、世界的にもエンジン車からEVへの転換を目指す動きが加速する中、全国各地の自治体から早くも動向が注目されている。

 新たに導入するのは、日産自動車製で最大積載量1・4トンのEV収集車。車両価格は1900万円で、現在使用しているハイブリッドの小型車(同2トン)に比べ約500万円高い。さらに、約3450万円かけて電池ステーションも新設するほか、フル充電で60キロの距離を走行可能な着脱式の電池も新たに購入する。EV収集車購入には、国の補助金も活用する。

 市はJFEエンジニアリングと16年3月から約1年間、ごみ焼却で発電した電力で、EVの動力を賄うエネルギー循環型システムの実証試験をしてきた。満載のごみを積み込んで走行した際の距離や電力の消費量をはじめ、災害などで電気やガスの供給が途絶える事態を想定し、EVから家庭用に電気を取り出す実験も繰り返した。

 導入のメリットも明確となった。現在使用する小型車と比べ、年間で二酸化炭素(CO2)排出量は1万1110キロ、燃料費も43万1千円の削減となる見込み。今後は実験で使用したEV収集車を含む2台が運用されることになる。

 1955年に自動車を使ったごみ収集を全国で一番早く始めた川崎市。EV収集車の実証試験中から、全国各地の自治体が視察に訪れていた。市の担当者は「世界がEVシフトという流れにきており、エネルギー排出の問題は大きい。川崎の歴史が示すように、再生エネルギーの分野で先陣を切りたい」と語った。


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