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野党結集へ発展なるか 地方議員から懐疑的視線も 自由民権会議4月発足

政治行政 神奈川新聞  2018年02月20日 02:00

自由民権会議@神奈川の発足を表明する呼び掛け人の(左から)本村、江田、藤井、阿部、斎藤の各氏=県庁
自由民権会議@神奈川の発足を表明する呼び掛け人の(左から)本村、江田、藤井、阿部、斎藤の各氏=県庁

 旧民進系勢力の連携が党本部レベルで停滞する中、「自由民権会議@神奈川(民権かながわ)」が船出を決めた。神奈川発の野党結集に発展するかが注目される一方、来年の選挙での候補者乱立を回避する「選挙互助会」としての一面も見え隠れする。県内の各党間は一枚岩とは言い切れず、地方議員からは懐疑的な視線も向けられる。

 「中央は難しい問題があって一つにまとまりにくい状況だが、神奈川は安倍政治に対抗できる理念を打ち立てていく」。19日の記者会見で、発足メンバーの一人、江田憲司氏(衆院8区)は息巻いた。「あくまでも市民運動体。政治団体にしようという考えはない」と強調するが、「ここから派生して、組織や団体ができていくことは否定しない」と野党結集への発展に含みを持たせた。

 関係者によると、一部では政治団体としての結成を模索し、来年行われる統一地方選や参院選での候補者調整機能を持たせることも検討された。ただ、党本部レベルで各党の連携が進まない中、当面は支持の裾野を広げる活動にとどめたのが実情だ。


 舞台回しを担った国会議員の思惑をよそに、民進所属の地方議員の受け止めは複雑だ。

 ある議員は「まだ話は来ていないが、あくまで市民団体なら、どこまで意味があるのか」と漏らす。民進、希望の看板ではもう戦えないとの見方が大勢を占める中、野党第1党で支持を集める立民が主導しないことも不安要素。野党同士が候補者を競合させれば、共倒れのリスクを伴うだけに危機感を持つが、動くに動けないのが現実だ。

 別の議員は民権かながわへの参加を示唆しながらも、「自民1強に対抗しうる大きな塊となる期待は薄い」と打ち明ける。

 各党間の綱引きはすでに始まっている。立民が3月に県連の発足大会を開催するのを前に、民進所属の地方議員5人が今月上旬に離党。関係者によると、5人以外にも離党の動きが水面下であるという。

 世論調査で自民党に次ぐ支持率のある立民は、党本部レベルで希望や民進と距離を置いており、神奈川での連携も一筋縄ではいかなそうだ。ある野党議員は言う。「(選挙を見据え)そのうち一つに集約するだろう。それがどの看板になるのかは、その時の勢い次第ではないか」

呼び掛け人代表は藤井氏




 「安倍1強」打破に向け、超党派の政治家や市民でつくる「自由民権会議@神奈川(民権かながわ)」の結成が19日、正式に決まった。「緩やかな市民運動体」としてスタートし、呼び掛け人代表には藤井裕久元財務相が就任。国会、地方議員や首長のほか、一般市民の参加も募り、3月上旬の準備会を経て4月の発足を目指す。

 呼び掛け人は藤井氏のほか、立憲民主党の阿部知子(衆院12区)、民進党所属で無所属の会の江田憲司(同8区)、希望の党の本村賢太郎(同比例南関東)の各氏や、民主党政権時代に官房副長官を務めた斎藤勁氏ら。野党勢力に加え、学識経験者や文化人などにも個人資格で広く参加を募り、月1回の総会や講演などを通じて自由や民権の原点を伝えるとしている。

 同日、県庁で開いた会見で江田氏は「神奈川から再び自由民権運動を起こしていこうという話。安倍政権でないがしろにされている価値観に光を当てたい」と強調。その上で「政治行動はやっていくが、理念や旗印を持って草の根レベルで広げる」と述べた。

 藤井氏は「私は戦争を経験している。今の若い人たちも同じようなことになる可能性がある。安倍政権を絶対につぶさないといけない」と、阿部氏は「政党の再編が論じられる国会の景色にへきえきしている。ローカル政党をつくりたいのではなく、市民、県民が参加できるプラットフォームをつくりたい」と話した。


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