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横浜市民ギャラリーあざみ野
横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展が中国へ

カルチャー 神奈川新聞  2020年02月04日 16:16

中国での展示に見入る人々
中国での展示に見入る人々

 横浜市民ギャラリーあざみ野(同市青葉区)で2019年に開催した同市所蔵のカメラと写真による展覧会が、中国四川省成都にある美術館「A4(エーフォー) Art Museum」で23日まで巡回展示されている。同ギャラリーの天野太郎主席学芸員は「市のコレクション展そのものを海外で巡回するのは聞いたことがない」という。

 巡回したのは昨年1~2月に開催された「横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展 暗くて明るいカメラーの部屋 Guest Curator 野村浩」。アーティストの野村が発表したコミック本「CAMERAer(カメラー)」に登場するキャラクターを案内役に、野村の視点で選ばれたカメラや写真を野村の作品とコラボレーションして紹介する内容だ。世界初の実用的な撮影法「ダゲレオタイプ」から現代までの写真史を、通史的に見られる教育的な側面もある。

 中国での開催は、A4の館長から要請があったという。コレクション164点と野村の作品10点に加え、中国人作家の18点が並ぶ。


中国四川省成都の「A4 Art Museum」。2019年春にオープンしたばかり
中国四川省成都の「A4 Art Museum」。2019年春にオープンしたばかり

 天野学芸員は「国公立の美術館では、今までコレクション展を国内で回していたが、税収が減る中で予算も厳しくなり、開催が難しくなってくる」とした上で「中国は資金力があり、本格的な美術展を行うことに対して勉強中という段階。今後、日本の国公立の美術館展が巡回する先としての可能性が大きい」という。

 横浜美術館(同市西区)の写真コレクションに関しては、19年10月から20年3月にかけてナショナル・ギャラリー・オブ・カナダと同館の共催で、カナダでの海外巡回展「氾濫:20世紀日本の写真」を開催中だ。

 同館と同ギャラリーは横浜市芸術文化振興財団が運営しており「一つの財団から同じ年に二つの海外巡回展があるのは珍しい」と天野学芸員。幕末に西洋から伝わった写真が普及、発展した地である横浜としても意味が大きいと話した。


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