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生オケやオペラ豪華に しんゆり芸術祭 4月から31演目

話題 | 神奈川新聞 | 2020年2月3日(月) 13:43

会見で公演をPRする出演者や実行委員会メンバー=川崎市役所
会見で公演をPRする出演者や実行委員会メンバー=川崎市役所

 オペラやバレエ、能、狂言に演劇、落語―。多彩なジャンルのトップアーティストが出演する「川崎・しんゆり芸術祭(アルテリッカしんゆり)2020」(実行委員長・下八川共祐昭和音大理事長)が4月18日から5月10日まで、川崎市麻生区の新百合ケ丘駅周辺で開かれる。今年は海外アーティストを初めて招くほか、名作映画「ゴジラ」の音楽をオーケストラの生演奏で楽しめる貴重なシネマコンサートも開催。ラインアップした31演目40公演はいずれも豪華な内容で、「芸術のまち・しんゆり」を市内外に広く発信する。

 同駅周辺には市アートセンター、市民館、昭和音大など多くのホールが集まり、日本映画大学、昭和音楽大学など芸術系大学のほか、藤原歌劇団や劇団民芸の拠点もある。市内在住の芸術家と市民が中心となり、実行委員会を組織。芸術のまちづくりを進めようと2009年に同芸術祭が始まった。

 アルテはイタリア語で「芸術」、リッカは「豊かな」。「豊かな芸術」という造語だ。新百合ケ丘の春の風物詩として定着しており、市民ボランティアらが運営を支えるのも特徴で、200人超がチケット販売やPR活動、会場案内などで活躍する。

 12回目を迎える今年は、オープニング公演として藤原歌劇団によるオペラ「カルメン」(4月25、26、29日)、立川志の輔独演会(5月2日)、人間国宝による能と狂言の競演「友枝昭世と山本東次郎の至芸」(5月3日)、劇団民芸公演「グレイクリスマス」(5月6日)などの演目が予定されている。


シネマコンサートが開かれる「ゴジラ」(TM&©TOHO CO.,LTD.)
シネマコンサートが開かれる「ゴジラ」(TM&©TOHO CO.,LTD.)

 また、1954年上映の「ゴジラ」で作曲家・伊福部昭が手掛けた劇中曲を昭和音大のオーケストラが生演奏。舞台上のスクリーンとともに、迫力ある演奏を味わうことができるシネマコンサートを披露(5月4日)する。「ゴジラ」のシネマコンサートは県内初開催という。

 同芸術祭初の海外勢として登場するのは、英国を代表する車いすアーティストのダリル・ビートンさん。セリフのない一人芝居で、多様性、共存といったテーマを分かりやすく伝える「四角い世界」という作品を演じる。

 22日の発表会見で、カルメン役を演じる藤原歌劇団の二瓶純子さんは「自分なりのカルメンをつくり上げたい」と意気込みを見せ、「華やかな舞台で親しみやすい。これを機会にオペラに親しんでもらいたい」と話した。

 奄美観光大使を務め、島唄などを披露する「奄美の黒うさぎコンサート」にも参加している昭和音大教授の萩原かおりさんは「川崎と奄美の文化交流を今後も深めていきたい」と来場を呼び掛けた。

 公演の詳細は、公式ホームページに掲載。問い合わせは、実行委員会事務局電話044(952)5024。チケットは2月3日販売開始。チケットセンターは電話044(955)3100。

 
 

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