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元アニー、佐々木李子が新曲発売 「向かい風は、いつか追い風に」

カルチャー 神奈川新聞  2018年02月15日 12:16

21日に3枚目のシングル 「明日への風」を発売する佐々木李子
21日に3枚目のシングル 「明日への風」を発売する佐々木李子

 声優としても活躍するシンガーの佐々木李子(20)が21日、3枚目のシングル 「明日への風」を発売する。

 〈夢の方へ風を起こせ〉と歌う楽曲は、迷う人を鼓舞する応援歌。佐々木は「悩んだり、過去の自分が迷い、立ち止まった時間は、いまの自分を導く力になる」と思いを込めている。

 秋田生まれの佐々木は、歌が好きな祖母の影響で、幼少時代から音楽に親しんでいたという。「電話を切るとき、『おひまなら来てよネ 私淋しいの』とか、五月みどりさんの歌を口ずさんでくれて。歌で思いを表現するって楽しいなぁと」

 通い始めたダンスと歌の教室で、ミュージカル「アニー」のオーディションを勧められた。3度目のチャレンジ。小学校5年生のとき、応募者9千人の中から主役の座をつかんだ。

 「あこがれるのではなく、あこがれられる存在になりたい」。抱いていた夢の扉が開いた。

 臨んだ「アニー」(2009年)の舞台ではすべてを吸収しようと、大人たちの中に飛び込んでいった。表現することの幸せを深く感じた日々。一方で10代ながら、体調管理の大切さなど、責任も学んだ。中学1年生で現場を卒業したときは、「私にしかできないことは何だろう」と進路について悩んだ。

 学校では係を進んで引き受けたり、家庭では二つ上の兄、五つ下の妹をまとめるなど、積極的な子どもだったが、不安から少し内気になった。休み時間も級友と交流せず、ひとり本を開くことが増えた。文字を追いかけながら、自分と対話を重ねた時間。音楽を続けていきたいという思いがあふれてきた。

 「音楽の専門課程がある高校で学びたい」。秋田から単身仙台に移り住み、1人暮らしをしながら歌や、ピアノ、クラシックなどさまざまなジャンルの音楽を吸収していった。


 「曲によって伝えたい世界が違う」と歌う前に歌詞を紙に書き出している。言葉と真摯(しんし)に向き合うと、その情景が浮かぶのだという。「ここは寄り添うように。この部分は突き上げるように」。幅広い表現力は、たゆまぬ努力から生まれている。

 新曲「明日(あした)への風」はアニメ「デュエル・マスターズ」(テレビ東京系、毎週日曜、午前8時半から)のエンディング曲。戦いに繰り出す主人公たちの、心のよりどころになるようにと願い歌う。

 「向かい風は、いつか追い風になってくれる」

 集客が少なかったころは、秋葉原の路上でライブのチラシを配ったこともある苦労派だ。デビュー当時から支えてくれるファンの思いに応えたい。受け取った熱が、自分を動かす力に変わった。最初はやり切ることで精いっぱいだったステージも、いまでは客をあおったり、自分のペースを持つことができるまでに成長した。



 1回のライブすべての時間を物語のように。声優の経験を生かして、歌の合間にセリフを口にするなど、目標としていた「自分だけの世界観を持ったアーティスト」へと変ぼうを遂げつつある。

 ト書きや相手のセリフを読み、言葉に温度を重ねていく声優の仕事と、歌はリンクしているところが多いと話す。互いの良い部分を、歌と声優の仕事に役立てていきたいと目を輝かせた。

 22日には、発売記念ライブ「Make Happy」を東京・代官山LOOPで開く。午後7時から。価格は前売り3千円、当日は3500円。ドリンク代600円は別途。問い合わせは、代官山LOOP:03(6277)5032。詳細は佐々木李子公式サイトへ。


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