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やまゆり園 事件考
被告「あー、死刑だなあ、と」…一方「死刑の罪ではない」

社会 神奈川新聞  2020年02月02日 05:00

 やまゆり園事件の公判は弁護側と検察側の最初の被告人質問が終わり、8日間の休廷期間に入った。植松聖被告(30)は先月29日に横浜拘置支所で神奈川新聞社の接見取材に応じ、「死刑になるような罪とは思っていない。死刑になるつもりはない」と語った。

【記事まとめ】本紙記者が接見を重ねた「被告・植松聖」


接見取材に応じる植松聖被告=横浜拘置支所、絵・小野眞智子
接見取材に応じる植松聖被告=横浜拘置支所、絵・小野眞智子

 一方で、これまでの公判を振り返り、「2回目の公判で裁判長の顔を見て、死刑宣告されると感じた。目を合わせてもらえなかった。『あー、死刑だなあ』と思った」と述べた。仮に死刑判決が出たとしても「控訴するつもりはない」と言い切った。

 自身の殺傷行為には謝罪の意思を示しつつも、「仕方がない。障害者を育てることを生きがいにしてほしくない」とも話し、従来と同様の主張を繰り返した。

 公判では、弁護側が「心神喪失か耗弱」として無罪か減軽を求めているのに対し、被告は「責任能力はある」と主張。この食い違いには「折り合いを付けてやってもらっているので、ありがたい」とし、受け入れていることを明らかにした。

 被告は初公判で「皆さまに深くおわびします」と述べた後、右手の小指をかみ切るようなしぐさをして退廷を命じられた。その意図については「言葉だけの謝罪では納得できなかった。誠意を示したかった」と強調した。翌朝、拘置所で右手小指の第1関節付近をかみ切ったという。

 次回公判は5日で、遺族や被害者家族が被告に質問する予定。


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