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地域課題解決のヒントに
市民活動の事例本出版へ 元市職員ら

話題 神奈川新聞  2018年02月14日 11:12

「VITAMIN BOOK」を手にする中川さん(左)と内藤さん
「VITAMIN BOOK」を手にする中川さん(左)と内藤さん

 横浜市の元職員らでつくる「ヨコハマパトナの会」(内藤恒平代表)が18日、「VITAMIN BOOK 横浜産希望のビタミン 市民活動の実践事例と考察」と題した本を出版する。市民活動に共感し研究を続ける会員らが取材し執筆。地域課題の解決を目指した取り組みの数々から得られるヒントは多いとし、「次世代の市民活動を担う若者や、それを支える自治体関係者に読んでもらいたい」と話す。

 きっかけは1995年に市が立ち上げた市民参加推進プロジェクト。市職員だった内藤さんや中川久美子さん(同会副代表)ら5人が担当した。行政と市民の関係が変化し、同市が市民とパートナーシップを組んだまちづくりを積極的に展開していこうとしていた時代。96年には、内藤さんら有志が市内の先駆的な市民協働の事例をまとめた「市民参加のビタミンbook」を刊行した。

 プロジェクトメンバーはその後も交流。内藤さんの定年退職を機に2012年4月、同会を設立した。パトナとはパートナーシップの略。現在の会員数は市の現役職員やOB、コンサルタントなど24人。50回以上の研究会を重ねてきた。

 少子高齢化、人口減、貧困、格差の拡大…。96年当時と比べ社会情勢は様変わりし、多くの人が生活不安を抱える昨今。同会は、新たな地域課題に対応すべく奮闘する市民活動や、行政の取り組みに焦点を当てたいと考えた。

 本では、超高齢時代を迎えた大規模団地「ドリームハイツ」(戸塚区)での挑戦や、知恵と工夫を重ねる元町商店街(中区)など市内13の事例などを紹介。それぞれの活動を取材する中で見えてきたことの「まとめ」も執筆した。

 「市民活動のリーダーたちが語ることの中にある共通点を探りたいと思った。次世代の活動を担う人たちの参考になれば」と中川さん。内藤さんは「自治体職員が、こんなことなら自分たちもできるかも、と思ってくれたらうれしい」と話している。

 A4判120ページ、1500円。同会ホームページから購入できる(送料360円が必要)。出版を記念し、18日に中区で開催する研究会(午前10時~正午)やパーティー(午後0時半~2時半)への参加もホームページで受け付けている。


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