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かながわ駅伝、横須賀市が初V

スポーツ 神奈川新聞  2018年02月12日 02:00

初優勝を果たし、手を挙げてゴールする横須賀市のアンカー秋澤啓尚=県立相模湖公園
初優勝を果たし、手を挙げてゴールする横須賀市のアンカー秋澤啓尚=県立相模湖公園

初優勝を果たし、手を挙げてゴールする横須賀市のアンカー秋澤啓尚=県立相模湖公園
初優勝を果たし、手を挙げてゴールする横須賀市のアンカー秋澤啓尚=県立相模湖公園

 県内30市町代表のランナーがたすきをつなぐ「第72回市町村対抗かながわ駅伝」(県、神奈川陸上競技協会、神奈川新聞社など主催、横浜薬科大特別協賛)は11日、秦野市カルチャーパークから相模原市緑区の県立相模湖公園までの7区間、51.5キロのコースで行われ、横須賀市が2時間38分42秒で初の栄冠をつかんだ。2位は横浜市、3位には川崎市が入った。

 横須賀市は、2区滋野(星槎道都大)、3区内田(法政二高)らの好走で総合2位に浮上。7区秋澤(神奈川大)がトップに立ち、そのまま押し切った。

 横浜市は各区で安定して上位を走ったが、3連覇には届かなかった。町村対抗は、愛川町が2時間47分9秒で2年連続8度目の優勝を飾った。

 県内のケーブルテレビ局が、24日午後6時からダイジェスト放送する。

厚い選手層で強豪破る


 上位3チームが19秒以内の僅差で中継した最終7区。勝負の行方はアンカーに託された。

 横須賀市が2位でたすきを受けたのは、1月の箱根駅伝で8区6位の力走を見せた神奈川大・秋澤。その実力者でさえ「箱根駅伝を走るより緊張していた」と言うしびれる展開だった。

 本領発揮は1キロ手前。秋澤はトップの横浜市をとらえると、下りを利用して突き放し、区間1位でゴールに飛び込んだ。小学3年以来という競技人生で初の優勝テープを切り、「今までで何よりもうれしい」と屈託なく喜んだ。

 横浜、川崎市など強豪チームを抑えてもぎ取った悲願の栄冠は、決して偶然ではない。大学生を中心に、7区中4人が5000メートル14分台前半の好タイムを有する。

 2区滋野(星槎道都大)は、普段は地元を離れている分、「横須賀市代表として少しでも貢献したい」と区間2位の好走でチームを9位から4位まで押し上げ、法政二高の3区内田に継いだ。

 内田は腕時計のストップウオッチを押し損ねて走りだしたが、ハプニングにも「最初は突っ込んで後は粘るだけ。逆に押さないでうまくいきましたね」と何のその。意に介さず区間1位の快走を披露した。

 各ランナーがトップから30秒以内の「射程圏内」をキープしてきたことが選手層の厚さを物語る。秋澤は来年の連覇を念頭に置きながら、地域の競技普及にも思いを寄せる。「横須賀で陸上競技をしている小中学生世代が今回の優勝で『自分もやりたい』と思ってもらえたらうれしい」

横浜市、3連覇ならず


 若さと勢いで3連覇を狙った横浜市だったが、偉業達成の夢はあと一歩のところでついえた。

 5区を終え、トップと1分10秒差の2位。6区の主将稲毛(プレス工業)は「社会人として自分が引っ張っていく」と徐々に差を詰め、後半の下り坂でスパートをかけて首位に躍り出た。だが、アンカー谷澤(金沢高)が箱根路を経験した横須賀市の秋澤にかわされ、43秒差の2位に終わった。


2位でゴールする横浜市の谷澤竜弥=県立相模湖公園
2位でゴールする横浜市の谷澤竜弥=県立相模湖公園

 谷澤は、1月の都道府県対抗駅伝で神奈川の7位初入賞に貢献した有望株だが、「まだまだ体力に課題がある。大学生にはどんなに調子が良くても勝てなかった」と悔しがる。キャプテンは「もっと差をつけて楽をさせてあげられれば…」と高校生をかばった。

 今大会は稲毛を除く6人が学生のフレッシュな顔ぶれ。区間賞獲得はならなかったが、1区内田(大綱中)が区間3位、4区リンズィー(金沢高)は区間2位に輝くなど若い力が躍動した。

 7人全員が総合3位以内をキープし続けたことも、高いチーム力の証しだ。前回区間新を記録した2区宮尾(専大)は「ベテランが頑張らなければいけないところを、中高生がよくやってくれた。必ずその先につながるはず」と来年以降の成長に期待していた。

橋本14人抜きの激走


 川崎市は前回に並ぶ3位でフィニッシュ。1月の箱根駅伝でも好走した2区橋本(順大)が光った。17位でたすきを受け取り、「展開は考えずになんとか先頭に立とう」と区間賞の走りで圧巻の14人抜き。一気に3位まで順位を押し上げた。

 大学1年生のアンカー山城(国学院大)は「優勝に貢献したかったが残念。橋本さんのように走力をつけたい」と先輩をたたえる。法政二高出身の2年生は「全員が力を出し切ってつかんだ3位。来年は優勝できるようにもっと頑張りたい」と2015年以来の頂点を見据えた。

愛川町2年連続栄冠


 町村対抗は、愛川町が2年連続の頂点に立った。1区は全体で20位の出だしだったが、2区生方(相州健児)3区吉川(山梨学院大)がそれぞれ区間11位、10位の力走でチームを15位まで押し上げた。総合順位は前回より二つ上げ11位と躍進した。

 アンカーの苅田は、1月の箱根駅伝で拓大の4年ぶりシード奪回に貢献した。今春の卒業後は県外に就職し、競技も終える。周囲には引き留める人もいたが、「ずっと箱根駅伝を目標にしてきたので、気持ちよく終われる」と未練はない。

 長年、郷土のためにも尽くしてきた地元の星は「愛川町は伸びてきている若い選手もいるので、全然心配していない」と笑顔で締めくくった。


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