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歴史的建造物保全へ支援を 建築士ら所有者の会設立へ

社会 神奈川新聞  2018年02月12日 02:00

専門家や所有者が歴史的建造物の保存・活用を議論した大会=横浜市中区
専門家や所有者が歴史的建造物の保存・活用を議論した大会=横浜市中区

 歴史的建造物の保全活動を目指している「かながわヘリテージマネージャー協会」の第5回大会が11日、横浜市中区山手町で開かれ、関係者ら約80人が参加した。本年度内の設立を予定している「神奈川県登録有形文化財建造物所有者の会」の狙いなどを紹介した。

 歴史的建造物については1996年、国などが指定する重要文化財とは別に、地域の歴史資産とされる邸宅や町屋などを使用しながら保存・活用することを目的にした登録有形文化財制度がスタート。県内には200件を超える物件が登録されているという。

 所有者の会発起人で建築士の長島孝一さん=逗子市新宿=は「歴史的建造物は開発や老朽化によって急速に失われつつある。規制の厳しい指定文化財と混同している所有者も見られる。登録数を増やすには、課題になっている維持管理の経済的負担を減らす、固定資産税の減税措置も求められる」などと訴えた。

 6年間の活動実績がある東京都所有者の会事務局長の三舩康道さんは「減税措置などの支援策を文化庁に要望するにもしっかりとした組織があった方がよい」と説明した。

 藤沢市内で歴史的建造物を活用した催しの事例が発表され、作品展示会場を提供した所有者は「継承する子どもの代に歴史的建造物の価値を認識してもらうことが大切。登録に際して一般社団法人化した。市からの補助や、協会による支援で勇気づけられた」と話した。

 同協会は、県が主催した「邸園保全活用推進員(ヘリテージマネージャー)養成講座」の修了生らによって設立。県内の建築士らが所有者の相談を受けて登録に向けた調査などを行っている。所有者の会設立は支援策の一環として検討してきた。


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