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日本将棋連盟指導棋士五段、本紙将棋担当記者
将棋のはなし(141)自戦記②時間攻めも駆使

カルチャー | 神奈川新聞 | 2020年1月30日(木) 17:59


【2020年1月19日紙面掲載】

 囲碁・将棋・オセロの3種競技、第5回トライボーディアン日本選手権。1回戦は囲碁を負けて次は将棋。レーティングは大差の相手で余裕を持って指し始めたが…。

 数分後、図の局面を前に全身から噴き出す汗が止まらなかった。明らかに敗勢。将棋でいきなり負けたらお先真っ暗だ。

 頼みは残り時間である。相手は40秒でこちらは60秒。1手ごとに2秒増える特別ルールとはいえ、「切れ負け」でこの差は大きい。なるべく複雑な手を選び、相手の選択肢を多くするのがコツだ。「時間攻め」も駆使し、最後は詰みを逃してもらう幸運もあって逆転に成功した。

 続くオセロは気を取り直して快勝。何とか勝ち越しスタートとなった。

 2回戦はオセロ勢が相手で、順当に1勝2敗。オセロの感想戦では質問攻めにしてしまった。将棋でお返しができるから気後れすることなく疑問をぶつけられる。本大会の素晴らしいところだ。

 3、4回戦はどちらも2勝1敗。内訳は書く必要ないだろう。そして通算7勝5敗で迎えた5回戦、1勝1敗からオセロが大激戦になった。


 
 

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