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箱根観光キャンセル、入港取りやめ 新型肺炎の影響広がる

社会 神奈川新聞  2020年01月28日 05:00

 新型コロナウイルスによる肺炎について、神奈川県内でも観光業を中心に感染拡大の影響が広がっている。

 訪日外国人客に人気の箱根では中国人客のキャンセルが目立ち始めた。ある大型ホテルでは26日夕から27日午前にかけて、2月中旬までの団体客約100人分のキャンセルがあった。中国政府による海外への団体旅行禁止措置の影響とみられ、担当者は「春節の休暇が始まったのに痛手」と苦しい胸の内を吐露する。

 箱根温泉旅館ホテル協同組合は加盟107施設に対し、従業員のマスク着用など予防の注意喚起や感染者が出た際の対応を通知する対策を講じた。箱根町観光協会によると、箱根湯本駅前の案内所を利用する外国人の2割は中国人で、国別でトップ。協会は事態を注視しており、「健康に楽しんでもらえるよう早く終息してほしい」と担当者は語る。

 宿泊施設がひしめく横浜・みなとみらい21(MM21)地区。主要ホテルの担当者は「もともと中国人客は他都市と比べて少ない」と口をそろえるが、じわりと余波が及び始めた。

 あるホテルの広報担当は「肌感覚だが宿泊客全体に占める中国人客は数%程度」とした上で「数団体からキャンセルの申し出があった。動向を注視するほかない」。別のホテル担当者も「春節シーズンの予約数は例年通りだが、個人客のキャンセルがやや多く出ている」とし、「早期の収束を願うしかない」と漏らす。

 海の玄関口・横浜港では、2月1日に入港予定だった上海発のクルーズ客船が運航を取りやめた。

 横浜市によると、客船は、中国資本の星旅遠洋(アストロ・オーシャン・クルーズ)が運航するバミューダ船籍の「ピアノランド」(6万9840トン)。乗客定員は1880人で、中国人客らが乗り込み、1月29日に上海を出港する予定だった。


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