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美味しいを、ありがとう 「おかみさんレシピ」の福本さん死去

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神奈川新聞  2004年06月06日公開  

水揚げされたばかりの魚を仕入れ、行商に向かう直前の福本育代さん(中央)。右は夫の忠さん、左は息子の真昭さん=2014年6月、横須賀市・佐島漁港
水揚げされたばかりの魚を仕入れ、行商に向かう直前の福本育代さん(中央)。右は夫の忠さん、左は息子の真昭さん=2014年6月、横須賀市・佐島漁港

 横須賀市の佐島地区に唯一残る魚の行商で、「横須賀佐島 魚行商のおかみさんレシピ」著者の福本育代さんが1日午後、小脳出血のため横須賀市立市民病院で死去した。74歳。横須賀市出身。通夜は4日午後6時から、告別式は5日午前10時から三浦市初声町入江74のいちょう会堂「入江ホール」。喪主は夫の忠(ただし)さん。

 福本さんは三浦市在住で、佐島で約90年続く水産物行商「マルセ」の3代目、忠さんの妻。逗子、葉山、横須賀、三浦の一般家庭を夫妻で回り、「まずは人柄、それから品物の良さ。料理も教えてくれる」(顧客)などと、地域で絶大な信頼を得ていた。常連客からは「家族が仲良く、協力してやっているのが好き」という声も上がっていた。

 行商先で教えていたレシピやノウハウが好評で、2014年6月から本紙で連載を開始。連載をまとめた書籍が昨春出版されると、テレビ、ラジオや多くの地方紙などで紹介された。連載や出版を機に、横浜市中央卸売市場本場でPTAや外国人向けの料理教室の講師を務めたり、スーパーの販促キャンペーンで福本さんのレシピが紹介される企画が行われたりするなど、多方面からの反響が続く中での急逝だった。

 魚の仕入れで福本さんと毎日顔を合わせていた佐島の日本料理店「はまゆう」の渡部浩一さんは「困っている人がいると自分が疲れていても助けてくれる正義感の強い人だった。私も助けられ、とても温かい気持ちになったことがあった。料理などの良き相談相手でもあった。非常に残念です」と話した。


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