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ひたむきな努力重ね 神奈川工大→ロッテの渡辺

スポーツ 神奈川新聞  2018年01月31日 16:20

「多くの人に勇気を与えられるような投手になりたい」と意気込むロッテの渡辺=さいたま市のロッテ浦和球場
「多くの人に勇気を与えられるような投手になりたい」と意気込むロッテの渡辺=さいたま市のロッテ浦和球場

 ひたむきな姿勢で手にした道だ。神奈川工大から史上2人目のプロ入りを果たしたロッテの渡辺啓太投手(24)。NTT東日本を経て、昨秋にドラフト5位で入団し、キャンプインに備える右腕は「任されたポジションで結果を残すため、今は努力するだけ」と闘志を燃やす。

 「トップレベルの選手と戦うために、もっと自分の課題を見つめて取り組まないといけない」。渡辺は約2週間の新人合同自主トレーニングで、持ち味の制球力アップに努めてきた。だが、「時間は無限ではないし、一日一日が無駄にできないと痛感した」。淡々とした口調からは、プロで戦う覚悟がうかがえる。

 最速147キロの直球とツーシームが武器だ。昨夏の都市対抗大会では決勝で七回からマウンドに上がり、胴上げ投手となった。工大時代は通算16勝。4年秋には5勝して1学年下の神奈川大・浜口(横浜DeNA)らを抑えて、最優秀投手賞にも輝いた。神奈川大学リーグ時代を「レベルの高い選手と高め合えた。技術を盗んで自分のものにしようと主体的に野球に向き合えた」と振り返る。

 社会人時代には制球力に磨きをかけ、昨秋には社会人野球の日本代表「侍ジャパン」でアジア制覇にも貢献した。

 福島・いわき光洋高時代は3年夏に福島大会ベスト4。視察に訪れた工大・新田晃司監督(43)から「体のしなやかさがある」と評価されたことが、すべての始まりだった。座右の銘は「感謝」。17歳のとき、東日本大震災に遭った。被災した友人を思い「野球をやれることが特別」との思いでプレーしてきた。

 工大からは、ダイエー(現ソフトバンク)に進んだが3年で引退した飯島一彦(41)以来2人目のプロ入り。「現状に満足したら終わり。最高のステージで結果を残したい」と燃えている。

 入団会見では「先発ローテ入り」と目標を定めたが、涌井や二木らの壁は高い。一方、昨季16セーブの県川崎工高(現川崎工科高)出身・内らに頼りっきりな救援右腕陣がやや手薄だ。一発勝負の社会人野球を経験した渡辺は先発でもリリーフでも「与えられた機会を大切にしたい」という。

 2月1日からの沖縄・石垣島キャンプは全選手が参加し、サバイバルレースとなる。激しい競争を勝ち抜き、マリーンズファンの前でマウンドに立つために-。「先ばかり考えずに、日々の過程を大切にしていきたい」と着実に歩んでいく。


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