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河野防衛相が中東派遣準備の護衛艦を視察 横須賀

社会 | 神奈川新聞 | 2020年1月25日(土) 14:12

中東派遣を前に、護衛艦「たかなみ」の乗組員を激励する河野防衛相=海上自衛隊横須賀基地
中東派遣を前に、護衛艦「たかなみ」の乗組員を激励する河野防衛相=海上自衛隊横須賀基地

 河野太郎防衛相(衆院15区)は25日、海上自衛隊横須賀基地(横須賀市)を訪れ、来月2日の中東派遣が迫る護衛艦「たかなみ」を視察した。装備品など準備状況を確認し、隊員らを激励。隊員の家族向け説明会にも出席し、派遣を前にした不安の解消を図った。

 河野氏は、防弾ガラス張りになった艦橋や戦闘指揮所などを視察。大音量で不審船に警告する音響装置や機銃も確認した。士官室では通信や機関、医療など各部門の代表者9人と握手し、「よろしくお願いします」「頑張ってください」と激励した。視察後は同基地の体育館で開かれた隊員の家族向け説明会に出席。参加した約220人に、サポート内容などについて説明した。

 河野氏は記者団に、中東情勢について「緊張状態にあるが、これ以上エスカレートすることはない」との見解を示し、「日本の原油の9割を依存している海域なので、情報収集活動で日本経済の生命線を維持したい」と述べた。

 非公開で実施した説明会では「孫が初めて海外へ出る」と心配する声や「日本で災害が起きたとき、隊員にどのように伝えたらいいのか」との質問が寄せられたとし、「不安だという気持ちもよくわかる。相談窓口を設け、隊員と家族がしっかりとコミュニケーションを取れるようにしていく」と述べた。

 たかなみは2月2日、隊員ら約200人を乗せ出港し、同月下旬にオマーン湾やアラビア海北部、バベルマンデブ海峡東側の公海で活動を始める見込み。イランへの配慮からホルムズ海峡やペルシャ湾では活動せず、米国主導の有志連合には参加しない。

 一方、中東派遣を巡っては不測の事態が生じた際に武器を使用して日本籍船を防護する「海上警備行動」への切り替えや、防衛省設置法の「調査・研究」を根拠とした初の長期派遣に懸念の声が上がっている。


中東派遣を前に、護衛艦「たかなみ」の乗組員を激励する河野防衛相=海上自衛隊横須賀基地
中東派遣を前に、護衛艦「たかなみ」の乗組員を激励する河野防衛相=海上自衛隊横須賀基地

護衛艦「たかなみ」を視察する河野防衛相=海上自衛隊横須賀基地
護衛艦「たかなみ」を視察する河野防衛相=海上自衛隊横須賀基地

護衛艦「たかなみ」の艦橋を視察する河野防衛相(中央)=海上自衛隊横須賀基地
護衛艦「たかなみ」の艦橋を視察する河野防衛相(中央)=海上自衛隊横須賀基地

中東に派遣される乗組員の家族向け説明会も開かれた=海自横須賀基地
中東に派遣される乗組員の家族向け説明会も開かれた=海自横須賀基地
 
 

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