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【ベイルーキー・飛躍期す10人の“星”】ドラフト4位・投手 斎藤俊介

ベイスターズ 神奈川新聞  2018年01月28日 09:49

中継ぎの即戦力として期待される横浜DeNAのドラフト4位・斎藤=横須賀市長浦町のベイスターズ総合グラウンド
中継ぎの即戦力として期待される横浜DeNAのドラフト4位・斎藤=横須賀市長浦町のベイスターズ総合グラウンド

大先輩の金言で成長


 大きな声で他のルーキーを鼓舞し、自らは先頭をひた走る。社会人出身の24歳は、新人合同自主トレーニングで兄貴分として欠かせない存在になった。「ただの負けず嫌いです」と笑うばかりだが、塚原賢治トレーナーは「あれほど自分を律することができる選手はいない」と目を細める。

 立大では1年春からベンチ入りし、2年春には東京六大学リーグで同大学初となる最優秀防御率のタイトルを獲得。社会人でも1年目から先発の一角として活躍した。順風満帆な野球人生を送ってきたようにも映る。大学時代、周囲からプロ入りを期待する声もあったが「いつも120パーセントの全力投球。力んで球がシュートする。球の質、スタミナ、全てが足りない」。冷静に自らを分析していた。

 不思議な縁を感じる。大崩れしない安定型の投手として成長と自信を与えてくれたのはベイスターズだった。社会人1年目のこと。「どれだけ力が抜けるかが勝負だぞ」。アドバイスをもらったのは、立大OBの川村丈夫・現2軍投手コーチだ。

 しなやかなフォームから放たれた直球は、130キロ台ながら打者をことごとく詰まらせる。川村コーチの現役時代のフォームを動画で研究し、実践した。「135キロ程度の力加減で140キロ中盤を出す」。そのすべを習得すると制球力が飛躍的に向上。先発として長いイニングも投げられるようになった。

 16年には、クライマックスシリーズを控えたベイスターズとの練習試合の最終回に登板し、三者凡退に。翌17年は3回4安打無失点と主力打者らを封じた。「自分の投球をすれば手も足も出ないわけではない」。プロへの視界が一気に開けた。

 ブルペンでの投球を視察した首脳陣からは「即戦力」と期待の声が上がる。「あまり飛ばしすぎないように」。そう斎藤に告げた川村コーチが説く。「プロは社会人と違う。全力投球だと短命に終わる。半年間投げ続けられるかどうかだ」

 1軍スタートが決まった春季キャンプはもうすぐだが、斎藤に焦りの色は見られない。「周りの選手は皆いいボールを持っていると思うけれど、惑わされず、力まず投げることを貫きたい」。自分より若い投手も台頭しているが、負ける気はない。大先輩からの金言を胸に、一日でも早く超満員のハマスタで投げる日を心待ちにしている。

さいとう・しゅんすけ 投手。千葉県佐倉市出身。千葉・成田高-立大-JX-ENEOS。躍動感あるフォームから150キロ近い直球とスライダー、スプリットなど多彩な変化球をコントロールよく投げ分ける。176センチ、83キロ。右投げ右打ち。背番号24。24歳。


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