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三浦半島を「海の軽井沢」に 横浜銀行が富裕層レジャー支援

経済 神奈川新聞  2018年01月28日 02:00

横浜銀行本店
横浜銀行本店

 三浦半島の活性化と富裕層向けサービスの充実へ、横浜銀行は、豊富な観光資源に着眼し、地元に根差す地域金融機関ならではのレジャー活動支援に乗り出す。「海の軽井沢」を目標に掲げ、ヨットのクルージングなど三浦半島での週末ライフを提案。地元経済界とも協力しながら受け入れ態勢の整備も目指す。川村健一頭取は「海の生活を楽しみたい人を県内外から引っ張り、地域を活性化できれば」と意気込んでいる。

 具体的には、同行がヨットのクルージングに興味を持つ資産家の顧客に提携企業を紹介し、三浦半島での余暇をサポートする。東京に近く内海のため海が穏やかという特性を生かしたサービスを提供し、同地域での消費を促す形。

 同行は既に横浜港の関連企業2社と提携。今後も、三浦半島向けにヨットハーバーや船舶販売業者などの提携企業を増していく予定だ。同行は「将来的には、三浦半島に別荘を建てたい人に取引先企業を紹介し、さらにそこから移住者が生まれるなど、人口増にも持っていければ」と、人口減少が進む三浦半島地域の再活性化を思い描く。

 川村頭取は「手数料を取るわけではないので目先の利益にはつながらないが、長い目で見て地域が活性化し、顧客の満足度も向上すれば、銀行にとってもいいこと。神奈川を楽しんでもらえるサービスがまだまだつくれるという確信がある」と話す。

 目標とする長野県軽井沢町は国内有数の避暑地だが、全国的に人口減少が進む中、退職者らが移住。国勢調査によると、1990年に1万5464人だった人口は、2016年には1万9939人に伸びている。

 金融機関は近年、成長分野として富裕層向けサービスを強化。具体策としては各種手数料の無料化、旅館、レストランの優待といった事例が多いが、同行は競争の中で、そうしたサービスに加え、立脚する神奈川の魅力を前面に打ち出し顧客をつかむため、地域資源の活用に踏み込んだ。

 川村頭取は「(低金利環境で)預金を集めて融資するビジネスの価値が減っている。今回のサービスは資産家に対して魅力を増す営業推進の意味と、提携事業者との取引増、さらに地方創生と、一石三鳥だ」と期待を込めた。


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